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コピーが出来るまで

みなさん
コピーはどうやって出来るんでしょうか?

意外と知られていないかもしれませんね。

こんにちは、サラリーマンOBの谷です。

では簡単に説明します。

ズバリ、静電気を利用しています。

これじゃ元も子もないので
もう少し詳しく説明します。

発明者はチェスター.F.カールソン
アメリカ人で物理学者。

帯電→露光→現像→転写→定着

ゼログラフィーの原理
と言われています。

1.帯電

まず、はじめに帯電という工程です。
感光体を回転させ均一に表面を帯電させます。

帯電? 

ドラム表面を静電気で覆う工程です。

2.露光

原稿をガラス面におきますよね。

スタートさせるとカバーの
隙間から何やら光が見えます。

この工程は露光といい、
光を原稿に当てて反射してきた光を利用します。

その反射光はレンズを通して
次のミラーへ行きます。

そのミラーから光が感光体にあたります。

感光体に光があたります

文字や絵のある部分は影、
原稿の何も書かれていない白いところの
反射光が感光体にあたります。

この反射光が当たるところ
静電気が中和され、文字や絵の部分で
影になったところは静電気が残ります。

この工程で出来上がったのが
静電潜像と言います。

でもまだ目で見えませんよ。

3.現像

先ほどの露光で静電気が残った
ところにトナーを吸着させる工程です。

現像ユニットがあって
現像剤とトナーが混ざり
攪拌された状態で感光体表面に
トナーがまぶされています。

ここで感光体上の文字や絵の部分に
トナーが乗って目で見てわかる様になります。

ここで初めて目で見える形

トナー像が現れます。

そしてトナー像を用紙に写す工程です。

4.転写

転写するために感光体上に張り付いている
トナーを剥がさねければなりません。

感光体上で引きつけあってるトナーと
感光体を剥がすための逆帯電で用紙に引きつけます。

その結果、用紙状にトナーが乗ります。

でもこの状態では
手で擦るとすぐにとれてしまいます。

なので焼き付ける必要があります。

そこで定着が必要となります。

5.定着

定着という工程ですが
熱と圧力とオイルを使って紙に固着します。

熱ローラーと圧力ローラーで挟み込みます。

そしてトレイに排出されて完成となります。

転写が終わった後の感光体は
表面上に残ったトナーを
清掃して次のプリントに備えます。

この清掃で感光体上の残存トナーは
回収ボトルに入れられます。


この繰り返しがコピー機の中で行われています。

どう進化したのか


昔も今も基本原理は同じで
原稿読み取りがランプと
反射光を使っている時代はアナログコピー。

デジタル処理されレーザー光を使い始めた頃から
デジタルコピーと呼ばれる様に分けられた。

でも大きく変わったのは露光の部分で
帯電、現像、転写、定着の基本構造は変わっていません。

違いは、トナーや感光体の性能が上がり
定着温度を低くして節電効果を
高めていることが大きいかなと思います。

定着温度を低く出来ると
ウオーミングアップ時間が短くなり
節電モードからの復帰時間も早くなります。

昔は熱ローラーにオイルを
付着させていましたが、現在はトナーに
含ませているのでオイル供給システムはついていません。

現在は複合機として活用されている

コピー機能単体から
FAX、プリンター機能も搭載し、マルチ化が進んだ。

さらに
ドキュメントを効果的に処理する
メインプラットフォーム化が進んでいる。


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