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ベトナム・ハノイ~タイ・チェンマイ旅行記(2023年3月21日六日目)
全8話の7回目です。前回日記↓
この日はチェンマイの象徴ともいうべきドイステープに出かけた。
ドイステープとは山の頂に寺がある場所である。正式には
「ワット・プラタート・ドイステープ」
という名前である。
首都圏の人ならわかると思うが、たとえると高尾山のような山である。
山のふもとにお土産屋や食堂がたくさんある。観光客が集まるのも納得な山である。
旅行会社に申し込めばホテルに送迎してくれてツアーで組んでくれるが、数千円はかかってしまう。私のようなキーニャオ(日本語でケチ)な男は乗り合いソンテウで行けば片道60バーツで済む。ソンテウはタイのいたるところに走っている乗り合いタクシーで格安で乗せてくれるが、人数がそろわないと走ってくれないというデメリットもある。
今回も10人がなかなか集まらず6名しかいない。運転手が一人100バーツ出すなら今すぐ出すぞ!言われて他の外国人とも話し合って全員OKに。
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その中に私以外にもう一人日本人がいた。私よりは明らかに年上のおじさんだったが、しばらく日本人と触れ合ってなかったようでよく話しかけてきた。
この紳士も私のように気ままな一人旅を続けていた。ドイステープまで30〜40分かかるため、道中タイの至る所の話をしていた。
チェンマイのベテランらしくいろんな情報をもらった代わりに、パタヤをあまり知らないということでパタヤの情報を差し上げた。
そしてこの日、WBCの準決勝でメキシコとの試合。いわゆる伝説のサヨナラゲームになり日本が盛り上がっていた日である。
私は父が亡くなり気が滅入っていた中、大谷の度肝を抜くホームランなど強化試合から毎回見ていたから、旅に出る前から気になっていた。
ベトナムもそうだがタイでもWBCの試合なんかテレビでやるわけがない。ネットで絞り出すように情報を仕入れていた。
この紳士と二人で負けてるなー。いやチャンスだ!村上は不振だけど打てるかな。
そして逆転サヨナラで興奮してやったー!!と騒いでいるうちに、離れ離れになったので、紳士と喜びを共有する時間はなかったのである(笑)
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四年前もここに来たが、美味しいメシと酒を飲むため、往復階段で登り降りした。歳をとったせいか息苦しかったがなんとか自力で登頂。
チェンマイを一望できる素晴らしい景色であった。
仲のいいタイ人にチェンマイに行くと話をすると、かならずドイステープをすすめられる。寺参拝が当たり前なタイ人にとっても、ここは特別な場所のようだ。
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ドイステープを下山して、大事なことに気付いた。ネットが繋がらない。
電波が3本立ってるのに。なんとなく原因が分かった。WBCの情報を電波の悪いドイステープ山頂で繋ぎすぎてパケットパックが無くなってしまったのだ。普段パタヤで5日から一週間はもつプランがわずか3日足らずでなくなってしまった。
対処方法はWi-Fiの繋がる店でパケットパックをチャージ(タイではTopUpという)することだ。帰りのソンテウを下車してWi-Fiがあることを確認してTopUp完了。ネットが繋がらなくなり不安になるなんてひと昔前ではありえないことだ。20~30年前のバックパッカーはどうしていたんだろう。
たしか自分もネットなくても貧乏旅をしていたんだが・・・
第7話おわり
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