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『リーダーの仮面』をかぶる

今年1冊目の本は、
株式会社識学の安藤広大社長の『リーダーの仮面』。

Twitter、YouTubeで識学さんの考えが気になっていたので、自分の考えとの違いを意識して勉強させていただいた。

この本でリーダーに求めていることは、
プレイヤーとリーダーは役割が違う事を理解する
リーダーはリーダーの役割(役職)に専念する
「リーダーが見るポイントは5つ。ルール、位置、利益、結果、成長」

そして、リーダーがリーダーとしての役割を果たすためのツールとして、
“リーダーの仮面”が登場する。
私は今まで、リーダーは「リーダー役を演じる」と表現をしていたため、”仮面”の意味については大きく共感できた。

”リーダーの仮面”をかぶることで、余計なことを考えず、リーダーの役割に徹することができるのだ。

また、リーダーが見る5つのポイントにおいては、
徹底した「ルールづくり」「結果マネジメント」、そして、「成長」が重要だと感じた。

本を読みながらが共感し、気づきにつながったフレーズ、キーワードをメモしておく。詳細はぜひ本書を読んで、感じていただきたい。

〇リーダーの役割、行動

・ルールをつくる
・結果マネジメントに集中
・部下にやらせる、考えさせる
・部下の成長、市場価値を高める
・できるだけ数値化した目標設定(期限や状態)
・まず一回やらせてみる

〇視座

・位置によつて「見える景色」が異なることを理解する
・リーダーの視点は未来に向けられている

〇会社と個人の利益相反

・会社の「利益」と個人の「成長」を追い求めることで、会社と個人が利益相反を起こさない。
・組織のために働いたことが、個人の利益(成長)につながる。
・個人が成長という「利益」を得ることができるのは、会社の成長に貢献できているから。

〇いい緊張感

・ちょっと頑張れば届く目標設定
・もうちょっとの日々の積み重ね
・社員にいいストレスを与える

〇スポーツとの対比

・「仕事」を限りなく「スポーツ」に近づけていく
・ルールのもとでの、フェアな競争、切磋琢磨

〇成長の場

・組織は「成長の場」を提供するのみ

〇経験により本質へ

・人は経験とともにしか成長しない
・学習や研修などだけでは、変わったような気分になるだけ
・知識は経験と重なることによって、「本質」にたどり着く

リーダーの言動ですべてが決まる

本書の一番のメッセージは、1ページ目に書かれている、
「会社のマネジメントは、”リーダーの言動”ですべて決まります。」
ではないか。
リーダーで組織が決まる、強いリーダーを育てたい、という思いを感じる。

また、筆者は体育会のご出身で、早稲田大学ラグビー部元監督の清宮さんのチーム(組織)の未来や選手の成長を考えられた試合に負けた後のメッセージがエピソードとして紹介されている。チームの未来を思い、強くしたいい気持ちが伝わる、素晴らしいエピソードでした。

私も仕事におけるチームビルディングや、プロセスは、スポーツのチームづくりと試合に勝つためのプロセスと同じと捉え、取り組んでいる。
著者の文章を読んで非常に共感できるのは、そのあたりの共通認識があるのかもしれない。筆者が熱い思いをもって、仕事に取り組んでられる姿が目に浮かぶ。

また、これまで、TwitterやYouTubeで安藤社長のコメントを見ていると、非常にドライで、ビジネスライクな方なのかと思い、自分とは考えが大きく異なるのではと想像しておりましたが、全くそんなことがなく、純粋に、チームを強くするため、また、社員が成長するためのmethodを語られてるにすぎず、清宮さんのエピソードのように、チームの未来とリーダーの成長を非常に考えられていると感動もしました。


いいリーダーの言葉は、遅れて効いてきます。

自分の言葉がメンバーや周囲にとれだけの影響を与えられるかわからないが、これからも、”遅れて効いてくる”を信じて、引き続き、精進したい。

自分自身のマネジメントも決して間違ったいないと信じる。
足らない部分はもちろんあるが、今日学んだことも含め、”人は経験でしか成長できない”を強く意識し、実践を通じて、マネジメントスタイルを確立していく。

ぜひ、中間管理職やリーダー、これからリーダーをめざす方に読んでいただきたい熱い良書です。

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