妻が離婚を考えてしまう10個の理由
男と女の性の違い、夫と妻の社会的立場の違いなど、妻の側には、夫に対するさまざまなビハインドがあります。
収入にしてもそうですし、家庭での力関係にも影響してきます。
そのため、妻からみた「離婚したい理由」は、男性からはなかなか理解してもらえないことが多いのですが、女性にとっては、どれも間違いなく切実な問題なのです。
① 夫婦の会話がない
女性にとっては言うまでもないこの理由が、男性にはもっとも理解しにくいようなのです。
一般に、女性は男性よりもおしゃべりが好きですよね?
もっと自分の話を聞いてほしい。
もっと自分を理解してほしい。
それは女性に共通する強い思いです。
だから、妻が何を言っても
「ああ」
「わかったわかった」
「うるさいな」
「…………」(無視、無言)
夫にこんな冷めた反応をされてしまうと、妻はどうしようもなく悲しい気持ちになるもの。
妻にとって夫とは、一番話を聞いてほしい、理解してほしい相手のはずですから、夫婦の会話がないということは、男性が考える以上に深刻な悩みなのです。
② 夫の不倫
この理由については、くどくど説明するまでもないでしょう。
今も昔も、女性にとって最大の苦痛のひとつです。
信じていた相手に裏切られる苦しみ、夫の性格を見抜けなかった自分に対する苛立ち、そして、女性としての自信喪失……。
よく、「不倫するならバレないようにやってよ!」
などとキレ気味に叫ぶ女性がいますが、妻は夫の些細な変化にとても敏感です。
夫がどんなに用心していても、いつかはバレてしまうものです。
夫の裏切りを知った妻は、二度と夫に心を許さなくなります。
夫を汚らわしい存在と感じ、どんなに夫が謝っても、以前の関係には戻れません。
そして、夫婦仲は修復しようもないほど冷え切ってしまうのです。
③ 夫婦ゲンカが絶えない
「ケンカするほど仲がいい」とか「夫婦ゲンカは犬も食わない」
こういう格言は、必ずしも真実とは限りません。
なるほど、お互いにさっぱりした性格で、ケンカの後で素直に仲直りできる関係なら、たまにはケンカするのもいいコミュニケーションでしょう。
でも、そういう夫婦ばかりではありません。
怒りがいつまでも後を引き、些細なきっかけさえあればすぐに爆発する夫婦もいます。
相手を口汚くののしり、
大声を張り上げ、
物を投げつけ、
しまいには暴力をふるう。
こんなことが毎日毎日続くとしたら、地獄の苦しみです。
妻には妻の言い分があり、夫には夫の言い分があります。
ですが、それを無理やり相手に認めさせようとすることで、またケンカになるのです。
夫婦ゲンカは、子どもの成長にとっても好ましくない影響を及ぼします。
両親がケンカばかりしている家庭に育った子どもは、大きくなって暴力事件を起こしたり、将来結婚してからも家庭内暴力や児童虐待に走る例が多いという報告もあります。
④ セックスレス
はじめにわたし自身の経験をお話ししましたが、夜の生活がないのは、妻にとってもたいへん不幸なことです。
夫は自分を必要としてくれているの?
夫は自分を愛しているの?
自分のことを、夫は本当はどう思っているの?
辛い想像ばかりが浮かんできて、頭の中はグチャグチャです。
子どもが小さいうちは、まだそんなに気にならないかもしれません。
子どもがある程度成長して育児の手が離れたり、子どものいない家庭では、妻の不安は日に日に大きくなっていきます。
妻が若い間は、まだいいかもしれません。
でも、30代も後半に差しかかり、出産できるタイムリミットが近づいてくると、子どもがほしい妻の焦りはどんどん強くなっていきます。
その焦りが妻のイライラをつのらせ、夫婦関係がさらにギクシャクしてくるのです。
⑤ 夫のギャンブル中毒
今は、どんな街でも駅前にはパチンコ屋が建ち並び、会社帰りにふらりと立ち寄ることもできます。
手持ちのお金がなくても、カードでキャッシングすればいい。
こうして、ギャンブル中毒の夫や妻がどんどん生まれています。
たまの気晴らしくらいなら、大目に見てもいいか………。
もちろん、その考えも間違いではありません。
夫がアツくなりやすい性格ではなく、小遣いの範囲内であれば、仕事のストレス発散にちょうどいいかもしれません。
ただし、ギャンブル中毒の夫なら話は別。
せっかくの休みなのに、朝からパチンコや競馬に出かけ、さんざん負けて、夜遅く飲んだくれて帰ってきます。
勝てば勝ったで、気が大きくなって一晩中豪遊してくるかもしれません。
これでは仕事にも影響しますし、続けば家計も圧迫されます。
家計を預かる妻としては気が気ではありません。
子どもの教育資金、夫婦の老後のための貯蓄……。
それどころか、明日の生活費にさえ不安を覚えるようになります。
⑥ 夫に父親としての責任感がない
女性は自分のお腹を痛めて子どもを生みます。
出産するまで10カ月もの間、子どもと文字通り一心同体です。
だから、女性には妊娠してすぐ、母親としての自覚が芽ばえます。
これに対して、男性はなかなか父親になったという実感がわかないようです。
もちろん、夫にしたところで、子どもといっしょの時間を過ごすうちに、
だんだんと父親らしくなってくるものですが……。
妻にはそれがじれったく、待ちきれないものですよね。
そのじれったさが、妻に厳しい言葉をいわせてしまいます。
もっとしっかりしてよ!
アンタ、この子の父親でしょう!
父親なら父親らしくしなさいよ!!
こうなったら、もう泥沼です。
妻は夫をなじり、夫はそんな妻を疎ましく思うようになります。
こうして、妻と夫の間に、決定的な壁がつくられてしまうのです。
⑦ 家政婦扱いされる
結婚したとたん、手のひらを返すように態度を変える男性がいます。
それまでは、お姫様のようにやさしく扱ってくれたのに、「釣った魚にエサはやらない」とばかりに、ちっとも構ってくれなくなります。
妻は、夫と過ごす甘い時間を夢見て結婚したのに、夫は仕事仕事で毎晩帰りが遅く、たまの休みにも、一日中部屋にこもって自分の趣味に没頭していたり……。
こうなってしまうと、妻は、夫や子どものために食事や家事の世話を焼くだけの、ただの家政婦と同じになってしまいます。
こんなはずじゃなかった………。
家事をするのはいい。
でも、夫がそれを当たり前のことのように感じ、無関心でいるのは妻にとって耐えられない屈辱です。
この状態が何年も続くと、妻はうつ状態になったり、離婚を考えるようになります。
⑧ 考え方・価値観の差が激しい
考え方とか価値観とかいっても、そんなに難しい話ではありません。
きっかけは、いつも本当に些細なこと。
ちょっとしたクセや、生活習慣の違いからくるものがほとんどです。
たとえば、トイレに行っても手を洗わない。
靴を脱いだら脱ぎっぱなし。
ポケットの中身を出さずに洗濯カゴに入れる。
それ、やめてって言ってるでしょ?
なんでいつもそんなふうにするの!
何回言ったらわかるのよ!!
最初はやさしくたしなめているつもりが、同じことがくり返されるたびにイライラがつのり、しまいにはヒステリックに怒鳴りちらしていることも………。
こうなると、夫のちょっとしたしぐさや言葉尻がいちいち気に障ってきます。
そして、そのたびに思うようになります。
この人とはもともと考え方が合わなかったんだ…。
この人と結婚したのは間違いだった…。
こんな価値観の人とはもう一緒に暮らせない……!
一度こうした考えにとりつかれると、なかなか抜け出せなくなってしまいます。
⑨ 夫の暴力や脅迫
ドメスティック・バイオレンス(DV)は、粗暴な男性だけの問題ではありません。
むしろ、日頃は気弱でおとなしい、小心なタイプの男性が、家庭内では暴力的にふるまうケースが多いようです。
ふだんはやさしい夫なのに、お酒が入ると、人が変わったように暴力をふるう。
家の外では良き夫、良き父親を演じているのに、ふたりきりになると、聞くにたえない暴言を吐く。
たまりかねて、妻が実家に避難したりすると、こうした夫はたいてい頭を下げてきます。
もう絶対に暴力はふるわないから…!
二度と酒は飲まないから…!!
誠心誠意、反省している夫のようすを見て、妻も夫を許す気持ちになります。
でも、ほとぼりが冷めるまもなく、同じことがくり返されます。
どうすればいいのかわからない…。
悩み、苦しんでいる妻は後を絶たないのです。
⑩ 気持ちが通じ合わない
つきあい始めたばかりの頃は、ふたりで一緒にいるだけで楽しく、心が満たされる感じがするものです。
なのに、いつからでしょうか。
夫が何を考えているのか、わからなくなってきました。
一緒にいても心がすれ違い、少しも楽しくない。
夫に対して愛情も感じられず、何の関心もわかない。
……そんなふうに悩んでいる妻が少なくありません。
このままじゃいけない…!
そう思って、夫に話しかけてみても、
気のない返事が返ってくるだけ。
妻が感じている危機感を、夫は気づいてもいないのです。
ああ、この人はこういう人なんだ…。
わたしが、こんなに悩んでいるのに!
妻は夫に絶望し、気持ちを通じ合わせることをあきらめてしまいます。
こうして、愛情のかけらもない、形だけの夫婦関係ができあがります。
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