離婚まで考えてしまう本当の理由
「できれば明日にでも離婚したいと思ってます!!」
「これ以上、1日だって我慢できません!!!」
カウンセリングを行っている多くの相談所では、ここ数年、離婚問題の相談件数が急増しているといいます。
頭で考えているだけでなく、離婚を口に出して訴える人が男女ともに増えているそうです。
言っているのは、10代の少年少女ではありません。
40代、50代のりっぱな大人が、いってしまえば赤の他人であるカウンセラーに対して、そんな訴えをしてくるというのです。
子どもといえば、こうした悩みをかかえる男女には、まだ小さな子どもを抱えた家庭が少なくありません。
離婚するとしても、子どもの親権はどうするのか。
養育費は、慰謝料は、今後の生活基盤は…………。
多くの夫婦が、こうした重大なことを話し合いもせず、深く考えもせずに、あっさりと「離婚」を口にしてしまいます。
わたしにも同じ経験があるのでわかりますが、こういう重大なことをさらっと口に出してしまう人ほど、心の底ではじつは「離婚なんてできっこない」と思っていたりします。
「できっこない」からこそ、考えなしに簡単に口に出てしまうのです。
では、なぜ「離婚したい」などと考えるのでしょうか?
当然、そこには理由があります。
理由のほとんどは、現在のパートナーに対する不満です。
そして不満には、妻の立場からみた不満と、夫の立場からみた不満とがあります。
妻と夫が口にする「離婚したい理由」を、それぞれ多い順に挙げていきましょう。
【妻からみた「離婚したい理由」】
① 夫婦の会話がない
② 夫の不倫
③ 夫婦ゲンカが絶えない
④ セックスレス
⑤ 夫のギャンブル中毒
⑥ 夫に父親としての責任感がない
⑦ 家政婦扱いされる
⑧ 考え方・価値観の差が激しい
⑨ 夫の暴力や脅迫
⑩ 気持ちが通じ合わない
【夫からみた「離婚したい理由」】
① 性格の不一致
② 家庭に安らぎがない
③ 妻のイライラ、ブチ切れ
④ 妻の暴言や暴力
⑤ 子どものために離れたほうがいい
⑥ セックスレス
⑦ 妻が実家にべったり
⑧ 妻に愛情を抱けない
⑨ 妻とは会話が成り立たない
⑩ ガマンしてまで夫婦でいる意味を感じない
かつては、離婚といえば夫の浮気や暴力など、「わかりやすい」理由がほとんどでしたが、こうして見ると、離婚したい理由にも、ずいぶん変化が生じていることがわかります。
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