夫が離婚を考えてしまう10個の理由
妻には妻の言い分があるように、夫には夫の言い分があります。
その中には、女性には理解しづらい理由もありますが、これを無視すると、夫婦の問題は永遠に解決できません。
夫に自分の考えを理解してもらうためには、妻が夫の考えを理解しようとする努力が欠かせないのです。
① 性格の不一致
ちょっと聞くと、なんだかわかったような気になりますが、よく考えてみると、これは非常に抽象的であいまいな表現です。
いかにも「ことなかれ主義」の男性が好みそうな理由といえます。
夫と妻のどちらかが一方的に悪いのではなく、お互いの性格が合わなかっただけ。
誰のせいでもないし、どうしようもない。そう主張しているように聞こえます。
しかし、実際にこの理由を口にする夫の言葉を聞いてみると、それほどお互いの性格を客観的に比較・分析しているわけではなく、「なんとなく合わない…」と感じているだけ。
今まで、しかたなく相手に合わせてきたが、もう妻のワガママにつきあうのは疲れた。そう言っているケースがほとんどなのです。
もちろん、夫たちも、それでいいと思っているわけではありません。
男性は感情よりも理屈を優先しますから、理屈で妻の性格を理解しようと努力します。
でも、女性は一般的に理屈より感情を優先します。
さらに、夫と妻の個性の差、それぞれの育ってきた家庭環境の差などが、性格を形成するため、夫婦といっても、なかなか理解することは難しいのです。
② 家庭に安らぎがない
昼間外で働いている夫にとって、家庭は安らぎの場であってほしいものです。
なのに、疲れて帰ってくると、待ちかまえていた妻が、育児や家事のストレスを夫にぶつけてきます。
妻にとっては、これは大切なコミュニケーションです。
夫が留守の間に「あんなことがあった」「こんなこともあった」という報告であり、わかってほしい、一緒に考えてほしいと訴えているのです。
けれど、たいていの場合、夫にとっては苦痛そのもの。
昼間は職場で上司やクライアントに責められ、夜には家庭で妻に責められては、神経がもちません。
こうして「帰宅拒否症」になってしまい、仕事が終わっても、飲み屋やパチンコ屋、あるいは公園などで遅くまで時間をつぶしている夫は少なくないのです。
③ 妻のイライラ、ブチ切れ
最近の言葉で「地雷」などと呼ばれるケースです。
夫のなにげない一言、ちょっとした行為に対し、妻がいきなり爆発します。
いったん切れると手がつけられなくなり、夫は妻が落ち着くまで生きた心地もしません。
こうなってしまう原因としては、妻の性格だけでなく、夫の日頃の言動にも問題があるかもしれません。
じつは妻自身も、切れやすい自分の性格に悩み、苦しんでいる場合が多いのです。
しかし、多くの夫はそのことに気づきもせず、やがて耐えられなくなり、離婚を考えるようになるといいます。
④ 妻の暴言や暴力
妻の側の離婚理由として「夫の暴力や脅迫」という項目がありましたが、
最近では逆のケースでの相談も増えています。
妻の暴言で心が傷ついた夫ばかりでなく、妻の暴力によって身体に傷を負う夫も。
もしかすると、昔は、夫が妻に傷つけられたことを恥ずかしいと感じ、表ざたにしなかっただけかもしれません。
そして、言葉の暴力である暴言は、男性より女性のほうが得意です。
何度も反復し、ネチネチと暴言をくり返すことで、ただでさえ傷つきやすい夫のハートはボロボロにされてしまいます。
やがて、耐えきれなくなった夫の心は家庭を離れ、家の外に安らぎと癒しを求めるようになるのです。
⑤ 子どものために離れたほうがいい
家庭環境がギスギスしていると、子どもの成長によくない影響を与えます。
父親と母親がいがみあい、ののしりあい、あるいはお互いに口も利かない冷戦状態にある場合、それを間近で見ながら育つ子どもはどんな気持ちになるでしょうか。
子どもが可愛くない親はいないと思います。
だから、こどもに辛い思いをさせるよりは、いっそ別れたほうがいい。
そんなふうに考えてしまうのです。
けれど、離婚することが本当に子どものためになるかといえば、それはまた別の問題です。
⑥ セックスレス
離婚を考えている夫婦に聞くと、たいていの場合、「もう何年もセックスをしていない」と答えます。
妻の理由では4番目に多かったセックスレスですが、夫の側の考える理由は少々事情が異なるようです。
「セックスがしたいときにできない」という不満より、むしろ、妻とはしたくない。まったくする気が起きない。
という、妻としては非常にショッキングな理由を挙げています。
中には「妻にさわられると嫌悪感を覚える…」という夫もいます。
とはいえ、「妻以外の女性が相手であればその気になる」という夫も多く、性欲自体が衰えたわけではありません。
そして、性欲をもてあました夫は離婚を考えるようになります。
⑦ 妻が実家にべったり
母親は、小さいうちは男の子のほうを可愛がりますが、ある程度成長すると、息子よりも娘を頼りにします。
そして、父親はたいてい、娘には甘いものです。
そんなふうに両親が子離れできていない家庭では、娘のほうでもなかなか親離れできず、結婚しても実家に入りびたりになります。
そんな娘を妻にしてしまうと、夫は気が休まるひまもありません。
夫婦の間で解決すべき問題にも、いつのまにか妻の両親がしゃしゃり出てくる。
娘や孫のために良かれと思ってのお節介であり、結果としてはありがたいことでも、夫にしてみればたまりません。
実家と絶縁状態、というのも問題ですが、こんなふうに実家にべったり依存していては自分たちの家庭を築くことができない、と夫は感じてしまうのです。
⑧ 妻に愛情を抱けない
恋愛結婚はもちろん、お見合いであっても、結婚したからには、お互いに好意を感じ、愛情を抱いていたはずです。
それなのに「妻に対して、まったく愛情を感じない」と告白する夫がいます。
中には、「憎悪の対象でしかない」とまで。
こうした夫たちに共通しているのは、それまでに何年も、何十年も、妻の暴言や軽蔑にひたすら耐えてきた、ということ。
そして、愛想も何も尽き果てて、離婚を考えるようになったというのです。
⑨ 妻とは会話が成り立たない
会話というのは言葉と言葉、心と心のキャッチボールです。
どちらかが一方的にしゃべり続けるのをひたすら聞かされるだけの相手はたまりません。
たとえば、夜遅くに夫が疲れて帰ってきます。
家に着いたとたん、上着も脱がないうちから妻がものすごい勢いでまくしたてます。
それが夫にとって緊急・重要な話題であればまだしも、たいていの場合、どうでもいいような話だったりします。
それなのに、妻は涙を流さんばかりに必死に訴えてくる。
女性は男性に比べておしゃべりを好み、自分のことをわかってほしいという欲求が強いものです。
しかし、すべての男性がそれを理解してくれるわけではありません。
マシンガンのようにしゃべり続ける妻の言葉を聞き流し、夫は心を閉ざしてしまうのです。
⑩ ガマンしてまで夫婦でいる意味を感じない
ここ20年ほどの間に、「離婚」に対する世間の感覚もだいぶ様変わりしました。
一言でいえば、離婚することへの心理的なハードルが低くなってきたようです。
離婚は「バツ1」などと軽いノリの言葉に置きかえられ、「バツ2」「バツ3」という人も珍しくなくなりました。
厚生労働省の統計によると、1年間で、1分に1組が結婚し、2分に1組が離婚したといいます。また、結婚した夫婦の3組に1組が離婚している
ともいいます。
これだけ離婚が簡単になってくると、なにもガマンしてまで夫婦関係を続ける必要はない…
と考えるようになってしまいます。
こうして、まるでモノを使い捨てるように夫婦関係を解消してしまうカップルが増えているのです。
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