見出し画像

自分の中の100%は、真の100%ではない【美大で学べた大事なこと❶】

こんばんは!ひろちです!
本日は、美大で学んだ大事なことのうちの1つを、ひろちの実体験に合わせてご紹介します!

昔のひろちにとっての「絵」は、楽しんで描いていると周りよりも上手く出来るし、賞も取れてしまう「才能」だと思っていました。


みんなからも「絵の才能がある」と言われ続けたので、高校まで普通科だったのですが、大学から上京し、美大に入学しました!


「絵」については、人一倍自信があって入学したのですが、入ってびっくり…東京の美大には全国から集まった、おかしいくらい絵が描ける神様達がゴロゴロ転がっていました。(そりゃそうだ!笑)

その中で、作品制作をしなくてはいけないので、毎回の課題を死ぬ気で取り組んでいました。


クオリティ目標を立て、毎度そこにたどり着くまで、自分の中の「100%」を目指して、毎回徹夜をする勢いで頑張っていたのですが、特に周りから評価はされず…(毎回中の下くらいの位置にいました 泣)

● 自分が楽しんでできたもの

● 苦労せずとも人に評価してもらえたもの

上記のような、ひろちが才能の種だと思ってきたものが、美大に入ったことでボロボロと崩れてきてしまい...それがどうしても嫌だったので、どの課題の時も徹夜をしながらクオリティをあげることに専念していました。

毎度自分を極限に追い込む生活の中で、大学在学中で一番辛い課題、
「2週間毎日お題に沿ったキャラクターを考え、翌日に発表、毎回投票し上位を決める」
という、鬼のような課題を課せられた時があります。(毎回、壁に全員の作品を張り出して、投票するという晒しあげシステムでした 泣)

わたしは変わらず毎日徹夜し、100%出し切る作品を作り続けましたが、特に上位に入ることはなく(投票が入らないときもあったので、むしろお尻から数えた方が早かったです…!)


徹夜の疲労が積み重なり、9日目の段階で身体を壊してしまい、丸一日ほとんど動けない日がありました。
それでも、課題を出さなきゃいけないので、いつもは10時間くらいかかけていた制作時間の10分の1以下、30分程で作品を作り、次の日提出しました。

いつもの3分の1にも満たないクオリティだったので、提出することすら恥ずかしいと思っていたのですが、
なんとびっくり、その日の投票で上位にランクインすることができました!!


この時、身体が弱っているのもあったかもしれませんが、本当に腰が抜けてしまいました!(おばあちゃん 笑)

投票してくれた友達の何人かから、
「すごく自然で可愛いキャラクターだった。」
「シンプルな感じがすごく和んだ。」
というようなコメントをもらい、なんだか力が抜けてしまいました…

● 他の人にも評価してもらう作品を作るには、無理をしてでも100%のもので望まなくてはいけない

● 毎回100%でいたいという気持ちはあるけど、100%にならない時は、自分を強く責める

当時の私は、完全に「完璧主義」の負のループに陥っていました…

今、社会に出てからよく感じるのは、自分の中で100%でも、相手にとっては100%ではないことなんてよくあります。

美大に入ってからは、嫌なぐらい完璧主義な自分がいたのですが、自分が思っているほど相手はそこまで私の100%を重要視してなかったんですね…!

むしろ80%ぐらいの気楽な気持ちで作ったものの方が高評価を得ることの方が、よくありました!
(当時の私に早く伝えてあげたかった!笑)

これは美大に限った話ではなく、人生の中でも言えると思うんですね。

たくさん吟味して、時間をかけて、自分の中で100%で出しても、相手にはよさが伝わらなかったり、やり直しをくらったりすることって本当によくあります!

全てにおいて完璧は難しいです。
自分も100%で、相手の100%...のものなんて、滅多にないので、そこは完璧を目指さず、一旦自分の中の80%ぐらい(わたし自身で決めているパーセンテージです)で出しちゃうのはアリだと思います!

意外と、その80%でも高評価がもらえたり、80%の状態でアドバイスをもらえて、相手にとっても自分にとっても100%に近づくヒントがあるかもしれません!!

自分の中の100%は、真の100%ではない

美大に行ったことで学べた、わたしの人生にとって大事なことの1つです。