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「すし家祥太」韓国出身の大将は 漫画「将太の寿司」に憧れ寿司職人になり ミシュラン一つ星獲得。

令和元年11月麻布十番にOpen。
開店してわずか一年足らずで
ミシュラン一つ星獲得。

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店主、祥太の本名は「ムン・ギョンハン」
1987年、韓国・論山市生まれ。
漫画『将太の寿司』に憧れて
寿司職人になった韓国人です。

中学3年で『将太の寿司』の主人公の熱い生き様や寿司勝負に鳥肌が立つほど感動し
高校卒業後は迷わず地元の調理師専門学校へ。韓国では男性に義務づけられている兵役も2年務めた。
兵役後はソウル・江南で評判だった
高級寿司店〈Sushi Hyo〉へ。
その後24歳で来日。
鮨の名店「鮨かねさか」グループで
研鑽を8年積み
師匠である金坂真次氏より
職人ネーム「祥太」と命名され
2019年11月〈すし家 祥太〉で独立。

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【店内】
店内は白木のカウンター7席。

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【シャリ】
温度は温かめで少し固めのシャリで
酸味は柔らかいでありながら
酢飯としての存在感はあります。

【おまかせコース15,000円】
※寿司屋のおまかせコースは
「つまみ5品前後+握り10貫前後」が主流。
大将は握り寿司が好きで寿司職人になったので握り中心でいきたい想いと
寿司は元々「庶民の食べ物」
普通のサラリーマンでも気軽に
来られるお店にしたい想いで
おまかせコースは
「つまみ2品に握り13貫、巻物、玉子、お椀」の構成で15,000円とかなりリーズナブルな価格帯です。

【摘み】
▶︎磯ツブ貝
貝の香りが染み込んだ醤油に邪魔されず
旨味たっぷり系!摘みに最高。

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▶︎太刀魚の鯛の酒盗焼き
ふっくら系の太刀魚に
酒盗の塩味と香りがナイスバランス!

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【握り】
鯛の昆布締め 明石産 3日熟成
昆布を感じさせないくらいに
ほのかに締めた鯛に
やや温かめの赤酢シャリが
しっとりとした鯛に優しくほぐれ旨い‼︎

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▶︎鰤 富山氷見産 一週間熟成
鰤の旨みを受け止める温かめのシャリ。
口の中でシャリとネタが相まった時の
香りと旨味。抜群に旨い。
今まで食べてきた鰤で一番印象に残る
鰤の一貫です。

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▶︎金目鯛 一週間熟成
皮目の香り感じ舌の上で旨味がしっとりと浸透していきます。

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▶︎鰆
桜チップで燻製し
ふわりと鼻から薫香が抜けていき
滑らかな食感に口に広がる旨味。
舌と鼻で楽しめる一貫。

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▶︎赤身の漬け
心地よいムッチムチの身質に
温かいシャリと鼻に抜ける香りと酸味が
自分の好みでベストマッチ!
口の中でのシャリとネタの一体感が完璧です。

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▶︎中トロ
脂がシャリと口の中でマリアージュ。
温度感もよく、お米の残り一粒まで
旨いと思わせてくれる握り。

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▶︎アオリイカ
ねっとりした濃厚な甘味の感じる一貫です。

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▶︎コハダ
旨味の凝縮感と酸味の爽快感が重なり
酸味と脂のバランスが仲良く調和している。

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▶︎車海老
プリップリとした食感で
温かめのシャリが車海老の甘味を引き立て旨んまい!

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▶︎〆鯖
滑らかな舌触りで
鯖の心地よい香りと旨味を
口の中で受け止めながら食べます。
旨い。

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▶︎煮蛤
柚子をかまして
少しレアな蛤が
噛み締める度にジュワっと旨味を感じる。
どう表現していいか分かりませんが
とても「ジューシーな旨味ハマグリ」です。
本当に旨んまい!

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▶︎白エビの昆布締め
昆布の仄かな香りを感じ
口の中でシャリとねっとり絡み合い
甘味が広がります。シャリの酸味も絶妙。

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▶︎穴子 塩と生胡椒
ふわとろ食感で
口の中が穴子の旨味で
溢れかえります。
生胡椒のアクセントがこれまたいい。

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▶︎ねぎま汁
マグロ節で出汁を引いている

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▶︎干瓢巻き
甘辛系の干瓢巻きです。美味しい。

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▶︎玉子

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ビール2杯飲んで
コース込み16,700円。

【まとめ】
少し固めのシャリで
赤酢の柔らかい酸味でありながらも
酢飯としての存在感があり
温かめのシャリの温度感もよく
特に白身系の締め物、寝かせ物を
抜群に自分の好みで
味覚と嗅覚で十分楽しめ
握りを通してネタとシャリの一体感も非常に良かったです。

おまかせコース15,000円いうのは
鮨バブルと言われている
東京の鮨屋としては安い部類に入り
大将は寿司は元々「庶民の食べ物」
普通のサラリーマンでも来られるお店にしたいと想いもあり非常にコスパも良く
ハイレベルな握りをコスパ良く
満腹に食べれる都内で貴重な鮨店だと思います。
予約は2ヶ月先まで満席。
まだまだこれから人気が出て
予約が先で埋まってくるお店だと思います。

大将の「寿司職人になりたい」という夢は
韓国という国境を越えて叶えることができ
そこには見えないとてつもない努力とご苦労があったのだと思います。感動しました。

ごちそうさまでした。



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