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言葉のごちそう

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その言葉を耳にすると、心がよろこぶ。 なぜかは分からないけど元気になる。 本、映画、誰かとの会話でいただいた、そんな言葉たちを記録していきます。
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#言葉のごちそう

「聞く」は「聴く」より難しい!? 〜『聞く技術 聞いてもらう技術』

すこし前から話題になっていた『聞く技術 聞いてもらう技術』(東畑開人 著、ちくま新書)を読…

Hiroshi SAKAI
1年前
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「強みに基づく組織文化を築く」〜『ザ・マネジャー』

ジム・クリフトン氏とジム・ハーター氏の共著『ザ・マネジャー』を読みました。 著者2人の肩…

Hiroshi SAKAI
1年前
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「プロジェクトがあるから対話は起きる」〜『未来を共創する 経営チームをつくる』

「今、自分たちはチームとしてどうなのか?」 こんな風に職場で問われたら、あなたは何と答え…

Hiroshi SAKAI
1年前
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「寛にして栗…」で始まる九徳は3つでも上々!? 〜『書経』より

古典的名著を読む読書会「人間塾」に参加するようになり、もうすぐ10年が経ちます。 東洋哲学…

Hiroshi SAKAI
2年前
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「去稚心、振気、立志、勉学、択交友」 〜 橋本左内が『啓発録』に書き遺したこと

橋本左内(はしもと さない)という人物を、ご存知でしょうか?  橋本左内は幕末の1834年に…

Hiroshi SAKAI
2年前
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「自分以上にいいものを書く必要はない。しかし、自分以下になってはいけない」 〜『…

罹っていたのは「書けない」病ではありませんでした。 最近、当noteと本家ブログともに、更新…

Hiroshi SAKAI
3年前
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「大丈夫 行こう あとは楽しむだけだ」〜YOASOBI「群青」

YOASOBIの1st LIVE「KEEP OUT THEATER」から早くも1週間がたちました。久しくライブにも行っていなかったので、ワクワクしながら開演を待つのは何年ぶりだったことか。 ライブ内容については、すでに「#YOASOBI初ライブ」のタグで多くの方が投稿しています。また、カツセマサヒコさんによる公式レポートは読み応えたっぷりなので、ぜひこちらを読んでいただくのがよいかと…。 そんなわけで、本noteでは「#言葉のごちそう」収集の一環として1フレーズだけ紹介し

ikura's voice「嗚呼/あぁ」の魅力 ─YOASOBI「THE BOOK」

今年1月6日に発売された YOASOBI 初のCD「THE BOOK」。 Ayaseさんの楽曲とikuraさんの歌声が…

Hiroshi SAKAI
3年前
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「心は楽しむべし、苦しむべからず」〜貝原益軒『養生訓』の教え

貝原益軒の『養生訓』。日本史の授業で習った覚え、ありますよね? 僕も書名だけ知っていたも…

Hiroshi SAKAI
3年前
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渋沢栄一氏の語る「まごころ」とは? 〜 『雨夜譚』より

2024年に刷新される1万円札の肖像画は、500近くの企業立ち上げに関わり、「日本資本主義の父…

Hiroshi SAKAI
3年前
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「読書は、心の食物だ」〜『修身教授録』より

先日の読書会人間塾で、森信三さんの『修身教授録』を読みました。第1回の課題図書になって以…

Hiroshi SAKAI
4年前
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言葉のごちそう2019

本家ブログで毎年投稿している「言葉のごちそう」フレーズのベスト3を選ぶ投稿。 すっかり遅…

Hiroshi SAKAI
4年前
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刻石流水 〜受けた恩は石に刻み、かけた情は水に流す〜

先日、「せっかく○○してあげたのに…」と気にやんでいる知人の発言を、ネットコミュニティ上…

Hiroshi SAKAI
4年前
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「未来は変えられない、変わっていく。そういうものだ。」 〜 『スローターハウス5』読書会にて

先日、カート・ヴォネガット・ジュニア著『スローターハウス5』を読みました。読書会の課題図書だったので先入観なく読み始めたのですが、読了前後の印象がまったく異なる不思議な本でした。 『スローターハウス5』とは 第二次世界大戦 終わり間近の1945年2月、連合国軍が行ったドレスデン爆撃を下敷きに書かれた小説です。著者カート・ヴォネガット・ジュニア氏はアメリカ兵として従軍していましたが、前年末にドイツ軍の捕虜となり、当時ドレスデンに移送されていました。13万人以上が亡くなったとさ