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言葉のごちそう

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その言葉を耳にすると、心がよろこぶ。 なぜかは分からないけど元気になる。 本、映画、誰かとの会話でいただいた、そんな言葉たちを記録していきます。
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記事一覧

「寛にして栗…」で始まる九徳は3つでも上々!? 〜『書経』より

古典的名著を読む読書会「人間塾」に参加するようになり、もうすぐ10年が経ちます。 東洋哲学から西洋心理学、中国古典から存命経営者著書など幅広く名著を読んできたわけですが、ときに別の本を読んでいるのに同じフレーズに出逢うことがあります。 先月の課題図書は、儒学における四書五経の1つ『書経』でした。そして、本書内のフレーズに、人生三度目の出逢いがあったのです。 中国古典『書経』 「書経」とは中国最古の歴史書であり、古代の君主や臣下の言行が記録されているものです。 伝説の名

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「去稚心、振気、立志、勉学、択交友」 〜 橋本左内が『啓発録』に書き遺したこと

橋本左内(はしもと さない)という人物を、ご存知でしょうか?  橋本左内は幕末の1834年に生まれ、25歳にして「安政の大獄」により、幕府に処刑されます。  まるで花火のような激しくもはかない人生。しかし彼が影響を与えた人物には、数年ばかり年上で、ほぼ同時期に処刑された吉田松陰のほか、西郷隆盛など幕末の英雄たちがずらりと並びます。   ── 『啓発録』(橋本左内、致知出版社) 「啓発録とは…」より  やはり安政の大獄で捕らえられていた吉田松陰が 左内 刑死の知らせをきいて

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「自分以上にいいものを書く必要はない。しかし、自分以下になってはいけない」 〜『伝わる・揺さぶる!文章を書く』

罹っていたのは「書けない」病ではありませんでした。 最近、当noteと本家ブログともに、更新頻度がめっきり減りました。 「あ〜、書けない病に罹っているぞ」と思い込んでいたのですが、山田ズーニーさんの連載「おとなの小論文教室。」の1000回記念コラムを読み、どうもそうではないと感じたのです。 あなたの中に想いはある「Lesson1000 あなたには書く力がある」と題したコラムにはこんな言葉が登場します。 「自分に意志なんてないんじゃないか」 と思っている人もいると思う。

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「大丈夫 行こう あとは楽しむだけだ」〜YOASOBI「群青」

YOASOBIの1st LIVE「KEEP OUT THEATER」から早くも1週間がたちました。久しくライブにも行っていなかったので、ワクワクしながら開演を待つのは何年ぶりだったことか。 ライブ内容については、すでに「#YOASOBI初ライブ」のタグで多くの方が投稿しています。また、カツセマサヒコさんによる公式レポートは読み応えたっぷりなので、ぜひこちらを読んでいただくのがよいかと…。 そんなわけで、本noteでは「#言葉のごちそう」収集の一環として1フレーズだけ紹介し

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ikura's voice「嗚呼/あぁ」の魅力 ─YOASOBI「THE BOOK」

今年1月6日に発売された YOASOBI 初のCD「THE BOOK」。 Ayaseさんの楽曲とikuraさんの歌声が心地よく響くこのアルバムは、発売から1ヶ月経った今もランキング上位に並んでいます。(完全生産限定盤だったのでamazonではとんでもないことになってますが…) さて、そんな「THE BOOK」をヘビロテで聴いているうち、印象的なあるフレーズについての疑問が生まれました。 ikuraさんの「あぁ゛〜」という歌声、 アルバムの全曲に入っているのでは? この

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「心は楽しむべし、苦しむべからず」〜貝原益軒『養生訓』の教え

貝原益軒の『養生訓』。日本史の授業で習った覚え、ありますよね?  僕も書名だけ知っていたものの内容に触れたことはなく、つい最近 初めて読む機会がありました。 養生訓とは『養生訓』は、江戸時代 前・中期の儒学者 貝原益軒が、亡くなる2年前の83歳の頃にしたためた書物です。古今東西の「養生」の術を研究し、自身で実践した結果から、後世に伝えるべきものを紹介したものです。 益軒自身、当時として驚くべき長寿(享年85歳)だったので、書かれている内容にも説得力があります。 では、本

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渋沢栄一氏の語る「まごころ」とは? 〜 『雨夜譚』より

2024年に刷新される1万円札の肖像画は、500近くの企業立ち上げに関わり、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一氏に決まっています。(画像は財務省Webページから) 渋沢栄一の著書としては『論語と算盤』が有名ですよね。これは、栄一氏が経営哲学について語った講演をもとにして出版された本です。 一方、実業界に入る前の青春時代の出来事が綴られているのが、今回ご紹介する『雨夜譚』です。 雨夜譚(あまよがたり)もともとは、栄一氏が47歳の頃、子弟から請われて五夜に渡って語った内

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「読書は、心の食物だ」〜『修身教授録』より

先日の読書会人間塾で、森信三さんの『修身教授録』を読みました。第1回の課題図書になって以降も何度か取り上げられており、読書会で読むのは今回が6回目。読むたびに違う部分が心に引っかかる、不思議な良書です。 読書は、心の食物今回、僕の目にとまったのは「第1部 第9講 ─ 読書」のなかの一節。 読書が、われわれの人生に対する意義は、一口で言ったら結局、「心の食物」という言葉がもっともよく当たると思うのです。 「読書は、心の食物」という指摘は、感覚としてよく分かります。しかし、

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言葉のごちそう2019

本家ブログで毎年投稿している「言葉のごちそう」フレーズのベスト3を選ぶ投稿。 すっかり遅くなりましたが、本note からもリンクしておきます。 ちなみに、選んだ3つの言葉はこちらです。 ・Be Nice, Be Respectful. ・死で人生は終わる、つながりは終わらない ・これで生きていきたいと思いました Q&Aコミュニティ、読書会、YouTubeからいただきました。 本年もこちらのnoteを中心に「言葉のごちそう」を収集していきます。 ※note/ブログに

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刻石流水 〜受けた恩は石に刻み、かけた情は水に流す〜

先日、「せっかく○○してあげたのに…」と気にやんでいる知人の発言を、ネットコミュニティ上で目にしました。 そんなこといちいち気にしてたら大変だよ、ということをやんわり伝えたくて、「そういえば、そんな言葉があったよな」と検索したところ、小説家・喜多川泰さんのブログに辿りつきました。 「受けた恩は石に刻み、かけた情は水に流す」 それができれば 長い間一緒にいればいるほど 相手のことを大事にできる。 僕の場合、後半の「水に流す」は自然とできている気がします。だから「してあげ

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「未来は変えられない、変わっていく。そういうものだ。」 〜 『スローターハウス5』読書会にて

先日、カート・ヴォネガット・ジュニア著『スローターハウス5』を読みました。読書会の課題図書だったので先入観なく読み始めたのですが、読了前後の印象がまったく異なる不思議な本でした。 『スローターハウス5』とは 第二次世界大戦 終わり間近の1945年2月、連合国軍が行ったドレスデン爆撃を下敷きに書かれた小説です。著者カート・ヴォネガット・ジュニア氏はアメリカ兵として従軍していましたが、前年末にドイツ軍の捕虜となり、当時ドレスデンに移送されていました。13万人以上が亡くなったとさ

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Be Nice, Be Respectful 〜 Quora の基本方針

2017年秋に日本版がローンチされた Quora(クオーラ)をご存知でしょうか? Quoraは、「世界中の知識をみんなで共有し、その知識を広げ深めること」をミッションとした 実名Q&Aサイトです。 いつも思いやりと敬意を示す その Quora には、「BNBR」と呼ばれる基本方針があります。  これは“Be Nice, Be Respectful” を略したもので、日本語では「いつも思いやりと敬意を示すこと」と訳されています。  BNBRは、質問や回答、コメントや評価な

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「大丈夫! やれるよ」

3年前にもらった言葉。 当時やや迷走していた僕にチャンスをくれ、「みなが同じリーダー像を目指さなくてもいい」「らしくやれ」と鼓舞してくれた。 この3年間、準備が足りないものも、考えが浅いものも多々あったけれど、色々なアイデアを実現できた。 これは、「お前なぁ〜」と呆れられつつも、常に勇気づけてもらっていたからだと思う。 いますこし時間があるようなので、将来を見て必要なことを今の場所へできるかぎり遺していこう。 いままでありがとうございました。 形は変われど、今後とも

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「サポートする人でなく、先を行く人であれ」

つい先日、勤め先でもらった言葉。 優しくも厳しい、フィードバックでした。 ※その晩のつぶやきがこちら。 自分の思考特性として、サポーティブな役割(フォロワーとしての役割)に傾いてしまうことへの、愛あるダメ出しでした。 戦略は未来を運ぶサポートする人ではなく、 先を行く人であってほしい この言葉に込められていたのは、次の点について考えて実行に移してほしい、という願いでした。 ・「戦略担当」とは何をするチームか ・「企画担当」とはどう違うか ・(直近の課題もあるけれど)

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