映画ロケ地巡り × 建築(Ghostbusters)
If there's something strange In your neighborhood, Who ya gonna call ?
Ghostbusters !
ということで、今回はサクッとゴーストバスターズのロケ地巡りである。
ニューヨーク公共図書館本館
ニューヨークでも有名な通りである42nd Street(42丁目)と5th Avenue(5番街)の交差点角に位置する図書館である。つまりマンハッタンのど真ん中にある。「公共」となっているが、公立ではなく、財団の運営による民間の施設だ。
1911年に開館したボザール様式の建物だが、とにかく”巨大”である。
蔵書数も250万冊(2015年時点)以上もあり、これは国会図書館を除いて、日本のどの図書館よりも多い。
「ゴーストバスターズ」(1984)のオープニングシーン、特にファーストショットのライオン像は印象的だ。
このライオンたち、1930年代に、時のラガーディア市長が経済不況を乗り切るために、Patience(忍耐)とFortitude(不屈)と名付けたそうだ。
内部も美しい装飾で、建物として見学するだけでも充分な価値がある。
ちなみに私は旅のスケジュールを詰め込み過ぎ、この図書館に着いたのは閉館15分前だった。せめて有名な中央閲覧室だけでも見たかったが、あまりの広さに館内で迷ってしまい、その手前の別の閲覧室に着いたのがやっとであった。
皆さんも旅行のスケジュールには余裕を持ちましょう!
「ゴーストバスターズ」の他にも、「ティファニーで朝食を」(1961)、「トーマス・クラウン・アフェアー」(1999)(←メトロポリタン美術館という設定)、「スパイダーマン」(2002)、「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)など数十本の映画に登場する。
55 Central Park West
セントラル・パーク隣の高級マンションである。
「ゴーストバスターズ」では、シガニー・ウィーバー演ずるデイナのアパートという設定である。ただし室内やクライマックスのゴーザ神殿はセットである。
建設されたのは1929年なのでかなり古く、アメリカの歴史建造物にも指定されている。建築様式は、映画の中のセリフにもあるようにアール・デコ。
隣には教会が建っている。
マシュマロマンはこの教会を踏み台にして屋上の神殿に上ろうとした。
快晴の別の日、セントラル・パークのシープ・メドウからも眺めてみた。
この環境だったら、マンションからの公園の眺望は抜群に違いない!
セントラル・パークはもちろん他の映画のロケ地にもなっているが、その紹介はまた改めて。
Hook & Ladder Company #8
マンハッタン南部のトライベッカにある現役の消防署である。
ゴーストバスターズ本部という設定で、多分世界で最も有名な消防署だろう。(Hook & Ladderは消防はしご車のことである)
この建物も建設は1903年と古い。
建物前にイラストが書かれているのだが、もう少しマシに書けなかったのか...
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件が発生した。この時、多くの消防士が活躍したが、343人もの消防士が犠牲になった。
Hook & Ladder #8はワールドトレードセンターから数百mの位置にあり、当時、正に救助活動の最前線に立った消防署の一つでもある。(そして残念ながら1人の消防士が犠牲になった)
セントラル・パーク貯水池
セントラル・パークの北にある貯水湖であるが、現在は貯水湖としての役割は終えて、普通の池として市民に親しまれている。
「ゴーストバスターズ2」(1989)では、ランナーゴーストがこの貯水池の周りを走っているが、ピーター・ベンクマンに秒で退治される。