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建築、時々コーヒーブレイク

ドトール、マクドナルド、コメダ珈琲。
私がよく立ち寄る三大カフェである。全国どこにでもあり、リーズナブルで、緊張感ゼロの雰囲気のお店は、少々小汚い格好で入っても無問題だ。

そんな私でも時々"こだわり"のカフェに行きたくなる時がある。秋の気配漂う気持ちの良いこの日もそんな気分だった。


名古屋・鶴舞駅近くにある喫茶クロカワ 。
少々古びた外観は一見するとカフェとは分からないが、外の自転車スタンドが普通のお店ではない雰囲気を少し漂わせている。

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字体が良い味出している看板。

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室内は大きな窓ガラスから自然光がふんだんに差し込んでいた。

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実はこの建物、設計はあのアントニン・レーモンドによるものであり、元は海外の商社のオフィスとして建てられた。しかし長らく事務所や倉庫として使われ、部屋も増設されるうちに、オリジナルの要素も失われていった。

現在のオーナーである黒川さんが2014年にカフェとしてオープンする際には、以前の内装を取っ払って構造むき出しにして、出来る限り竣工時の姿を再現した。

暖色系の照明と木の家具が落ち着いた雰囲気をつくっている。

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レーモンドは名古屋では南山大学キャンパスを設計しているが、それにヒントを得て、"学校"というテーマでリノベーションを行ったそうだ。木を多用しているのもそのためだ。最近の学校は知らないが、ある世代以上の人にとってどこか懐かしく感じるものがあるとすれば、それが理由だ。

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コーヒーは自家焙煎で、もちろん美味しい。フィナンシェもおすすめ。

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幼少の頃、ここから徒歩数分の近所に住んでいた。当時は事務所として使われていたであろうこの建物も既にあったはずだが、全く覚えていない。あ、でも近くの習字教室に通っていたことは覚えている。
人の記憶なんていい加減なものだ...。

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