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自分のタイミングで動き出す

ワークショップなどで、グループで意見交換したり、たくさんの参加者が議論で盛り上がるとどうしても、議論を遮ったり、意見をするのをためらうなんて場面があったりします。はじめにいろんなその場をすてきな議論の場にすべくルールを共有したり、タイムスケジュールを確認していてもなかなかそのとおりにならないこともありますよね。

ワークショップのデザインや進行をされる方々はそんな場をよりよりものにするためにさまざまな仕掛けや道具といった引き出しをあけて議論の盛り上がりを加速させながらもテーマや場面を切り替えていく。どんどん参加者が主体的に話だし、他の参加者の声に耳を傾け、影響を受けさらにアイデアをだす。

そんなワークショップのお手伝いを小学校で。小学生たちと。

普段は手を挙げ、指名されてから発言をすることに慣れている学校での意見交換。たくさんの人数だとみんなが必ず発言できるわけでもないので、少人数のグループにわかれて聞き役に入っての意見交換に。そして意見を言う時には手をあげるのではなく、写真のものが書くグループに1つあるので、話したくなったらそれを握り、それ以外の子どもは話を聞く。話し終えると元に戻し、次話したい子どもが手に取るといった具合。

すると自分たちのタイミングで子どもたちが動き出します。早く意見が思いつく子は早く手にとるけど、ゆっくりの子は話を聞きながらいろいろ考える。聞いたことで刺激され意見が思いつく子もいる。

議論を鎮め、次の議論にいく手法もいろいろありますが、そこも「はい、静かに!」ではなく、自ら静かにすることを思い出し行動できるような仕掛けを取り入れる。そんな子どもたち自らのタイミングや判断で動き出したりできる環境づくりによりほんとうに多くの意見が紙の上に表現された。

時間や条件に縛られることはある程度あることですが、その制限のなかでどれだけみんなが自分のペースで過ごすことができるか。そしてそんな環境がどれだけ増やすことができるかを改めて考えされられた時間でした。

サポーターが増えることで、山科醍醐こどものひろばの活動を中心に、子ども分野の活動が盛り上がっていきます。