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SASAnote Vol.44 「ともにゴールを、そして勝利を~ラストゴールセレブレーションを見届けるために」

11/19に今シーズン限りでの現役引退を表明したザスパクサツ群馬のFW 林陵平選手が、チームの定例リモート会見で、次節の町田戦への意気込みを語るとともに現在の心境を語った。

昨シーズン、期限付き移籍で在籍し4試合に出場したFC町田ゼルビアの印象については、「監督は変わったが、ベースは同じ。しっかりとした守備から攻撃があるし、攻撃では新しく入った選手のコンビネーションがある。先に失点しないことが大切になる」と話した。

アウェイゲームになるが、前節敗れているザスパにとって、連敗はできない。町田をよく知る林に期待がかかるところだ。

また、ザスパサポーターのみならず、多くのJリーグファンに衝撃を与えたのが先の現役引退表明だ。

明治大学から東京Vに加入し、09年にJリーグデビューを果たした林は、以後、柏、山形、水戸、町田、ザスパと、プロ生活12年間で、6クラブで活躍し、Jリーグ通算294試合65得点(20年11/27現在)と多くのサポーターを魅了してきた。

引退理由など、詳しい話はシーズン後としながらも、プロサッカー選手としても残り6試合となった中で、現在の心境を問われると、林は、「引退発表をして、自分の中で清々しい思いと言うか、考えていたことをしっかり外に発表できて、いい気持ちだ。残り6試合なので、今までと同じようにすべてを出し切りたい。」と語った。

この所は、試合途中からの出場が続いているが、自身の状態についても、「フィジカルコンディションも上がっている。データで見ても、途中からでもスプリント回数は非常に多い。途中から出ても自信をもってチームが勝てるように準備したい。」と自身のパフォーマンスを十分発揮できる状態であることを強調した。

今シーズン、林は、開幕戦後の中断期間にザスパへやってきてくれた。先発、途中含め、30試合に出場しているが、いまだノーゴールだ。サポーターが待つのは、林のゴールであり、彼の代名詞でもあるゴール後のゴールセレブレーションだ。

そのことについて問われると、林は、「それは自分自身が一番わかってる。プロ生活でここまで得点が無いのも初めて。得点を獲りたい気持ちは誰よりも強い。ラスト6試合の中で必ず取りたい。」と決意を口にしてくれた。

3シーズンぶりにJ2に復帰したザスパは、苦しい戦いが続いている。そのザスパを自らのゴールで押し上げようとやってきてくれた林も、また苦しいシーズンを過ごしている。

ザスパクサツ群馬という場所で、集い、戦い、その仲間の現役引退を一番近い場所で見届ける重責を担うのが、我々ザスパサポーターになる。声は出せない。それでも、最大限の手拍子と気持ち、想いを乗せて、林陵平とともに、ラスト6試合を戦いたい。そして、ゴールと勝利を掴みたい。

林陵平のラストゴールセレブレーションは、まだこれからなのだから。

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