どんどん変わっていく。同じ状態は続かない

結跏趺坐で20分坐禅を組んでみました。

呼吸による癒し」という本を2週間かけて読んでいたんですが、その間少しずつ結跏趺坐の練習をしていました。両足首を太ももに引っ掛けるアレです。ブッダ座り。少しやってみて、確かに痛いんですが、正座にも胡座(あぐら)にもない骨盤の安定感があって、これは良さそうだと思いました。

毎朝走ってきてからちょっとずつ。最初は1分でも痛い。左を1分、右を1分からスタート(時間は計ってません)。少しずつ時間を延ばしていった。痛みを見つめることで自分と痛みを分離できるということも書いてあったので試してみたり。「痛みは目をそらさずに見つめ一緒にいれば、痛みが自分ではないことに気づく」確かにそうみたいです。面白い。

そうして昨日あたりは5分ほどやれるようになったので(痛いけど)、今日は思い切って30分ほどやってみようと思い、タイマーをつけてやってみました。右足を太ももの上に乗せ、左足も乗せる。タイマースタート。

少し経つと痛みが増してくる。呼吸をしながらその痛みを見つめる。どんな痛みなのか、その周りに何か反応はないか。すると不思議なもので、ある程度経ったら痛くなくなってきました。

痛みがなくなった後には体の力が緩んでいく感覚がありました。肩のコリ、腕に入っていた力、顔の力。スルスルとそれらの力が緩み、気がつけば呼吸がすごく深くなっていた。苦もなく長い呼吸ができていた。

本で学んだことをやってみました。「楽を感じながら息を吸い、楽を感じながら息を吐く」「喜びを感じながら息を吸い、喜びを感じながら息を吐く」その他色々。どんどん楽になっていきます。

すると今度は不思議な感覚が体にやってきました。地面と接している太ももの裏側がじわーっと温かくなってきた。部屋は暖房も入れてないから寒いのに。それがまた心地よくてどんどん変わっていく自分の状態を楽しんでいました。あぁ、どんどん変わっていく。同じ状態は続かない。これが無常っていうものなのかな、などと思いながら。

30分のタイマーは鳴ってなかったけど、もうここらで終わりにしていいかなと思ったので終了しました。タイマーの残り時間は8分15秒。22分近く経ってました。あっという間だったのに。

結跏趺坐を外すと足が痺れてて、しばらく立てなかったです。2分ほど足の感覚が戻るのを待って、ようやく立てました。驚くほど気持ちがすっきりしていました。

こうしてリセットできてみると、ここ数日、アプリの申請前の日々で余裕を無くしていた自分に気づきます。自分でもわかっていたけど、実感として感じる。明らかに呼吸の深さが違うから。

裸足ランニングに中毒していた自分にも気がつきました。裸足で走りに行くと少し気持ちが楽になる。だから走る。でも毎日裸足で走るとまだ僕の足の裏は発展途上なので、回復が間に合わない。回復していない状態で走ると痛みが増してちゃんと走れない。でも気持ちを安定させるために走りたい。そんなジレンマの中でぐるぐるしていたのです。

でも今日とてもいい座禅が組めた。これなら裸足ランニングをせずとも1日の始まりをしっかりとリセットできる。走る。座禅を組む。走る。座禅を組む。そんなリズムでやっていける自信がつきました。

この間北鎌倉に行った時、毎日6時からお寺で座禅会が開かれているという情報をゲットしたので、近々行ってみようかと思います。


< 後記 >

呼吸による癒し」は本当にいい本でした。今日座禅を組んでいて何度もお世話になったので、もう一度読みたいと思いました。図書館で借りようとすると順番待ちがあるので、すぐに読めない。2800円と少し高いけど買うことにしました。多分何度読んでも発見があるタイプの本だと思います。

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