EDGE OF THE WORLD(世界の果て)/サウジアラビア旅行記
マスカットから飛行機に乗りサウジアラビア、リヤドへ。
初サウジアラビア。
2019年に入国できるようになり一度は行ってみたいと思っていた。
航空会社はサラームエアーというオマーンのLCC。
全体的に落ち着きのない乗客が多く、CAさんが常にイライラ。
搭乗、着陸ともにいつも思うけど列を作り乗り降りする意味が分からない。
着陸した瞬間にオーバーヘッドコンパートメントを開け、出る準備を一人したら連動して皆動きカオス。
入国審査は英語ができない審査官が多く、理由が分からず40分狭い入国審査ゾーンをたらい回しにされた。
結果、無事入国。一体なんだったんだろう。
ATMでキャッシュを引き出そうとするも何度も失敗。
じゃあ換金所で変えようとするも、ドルをマスカットの友人宅へ置いて来てしまっており、日本円しかなく両替不可だと言われる。
キャッシュがないのは不安だが、諦め空港から出るとぼったくりタクシードライバーの奇襲。
サウジアラビアはUber、Careemなどが使える。
比較的にCareemが安く、ドライバーが多いとのことだ。
「Careemで表示されている値段より安かったら乗るよ。」
というと
「それは嘘だ、降りる時もっと取ってくるぞ」
とSAR150と倍以上の値段を言ってくる。
「それはお前だろ!」と思いながら無視すると、見た目でわかる鴨がワタシのみだったようでドライバーが集まり勝手にオークションが始まる。
インドの空港かよ。
国で1番大きなスークでさえ全く客引きや声がけの無い国オマーンで耐久性が劣化しているメンタルには遊ぶ気すら起こらず。
結果普通に来た快適なCareemに乗り宿へ行く。 お会計はSAR60。
テクノロジーバンザイ。
宿に着く頃には日が暮れていた。
温度がちょうど良いので散歩。
中東の都会アルアルなのだけど、大きな道が渡れない。
歩道橋がなく、道を渡るとスーパーやレストラン、カフェがあるのに辿り着けない。
水すら無いのは辛いので配車アプリを見るも、わざわざ呼ぶのも違う気がする。
結局歩き回りガソリンスタンドのコンビニを発見。
水確保。
クレジットカードが当たり前のように使える。
聞くとどうやらサウジアラビアも法律でカード端末設置が義務付けられているらしい。
陸の孤島のように大通りを渡れないが初めての国は歩くだけでも楽しい。
翌日はリヤドの目玉、Edge of the worldのツアーに参加する。
自分では無理なので、現地ツアー会社を何件かWhat's upで問い合わせをしたが、結局ツアーアプリがGetYourGuideが1番安く安心できそうだったのでそちらから事前に申し込んだ。
分かりやすく、使う人が増えると値段が安くなるのでみんなに使って欲しい。
午前中は宿のご主人お勧めのAt-Turaif WorldHeritage Siteへ。
世界遺産にも登録されているここ、広大な実際の都市跡に伝統的なアラビア建築、文化などが学べるように要所要所に博物館が設けられているすごい規模の博物館(もはやテーマパーク)。
チケットを現地で申し込むと何故か無料で、しかも入口が分からず聞くと変なところから入れてくれたため、チケットチェックもされず。
とにかく一見の価値のある場所。
さて、午後からは4WDに乗りEdge of the worldへ。
集合場所はGetYoutGuide経由にて事前連絡があり、わかりやすい。
人気のツアーで参加者は10名強
英語ガイドツアーつきとのことだったが、ドライバーは基本英語があまり上手でなく、そもそも知識がない。
いくつかスポットを回って行くのだが説明が全くないのでトイレ休憩なのか、観光スポットなのかも分からない。
途中砂漠の中にある洞窟に立ち寄った際も
「何年くらい前の洞窟ですか?」
との質問に
「え?知らない。200年ほどじゃない?」
とありえない答えに流石に皆笑っていた。
それにしても、日没が近くなり広大な砂漠。
景色がどんどん変わり本当に良い絶景が車から見える。
舗装された道を外れ、2〜3時間でお目当ての場所へと辿りつく。
行ったことのある人はグランドキャニオンを連想すると思うが、個人的には迫力はそれ以上だと思う。
砂漠が広がる地平線の向こうに、切り立った崖が広がり、空と大地が溶け合って見える。特に夕日が沈む時、空がオレンジやピンク、紫色に染まり、崖のシルエットが浮かび上がる様子はとても美しい。
断崖から見下ろす広大な砂漠の景色は、どこまでも続く荒涼とした大地と、果てしない広がりを感じさせ、まるで時間が止まったかのような静けさに包まれる。
自然の力が生み出した壮大な景観の一部であり、地球の歴史を感じることができる場所。ジドア山脈の断崖は数百万年にわたる地殻変動によって形成されるその姿は地球の変動の証。
これを見れただけでも来て良かったと思った。
観光地化がまだされておらず、人数が少ないのも良い。
今後さらにサウジが観光に力を入れていくと、もしかしたらこの光景は見ることができなくなるのかもしれない。
崖が見どころで一歩足を踏み外すと転落してしまう箇所がとても多い。
実際以前ツアー客ではないが、足を滑らせて転落死してしまった観光客がいたそうで、一時閉じられていたが何の対策をするわけでもなく再度オープン。
正直落ちるのは自己責任だし、結局キリがないのでその方が良いと個人的には思う。
帰りはキャンプで食事をし、ツアーは終わる。
大満足の1日だった。