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役者を続ける理由を改めて


今年一年大変お世話になりました。
今年は教師を辞めて、役者に専念するという大きな決断をした一年でした。

年の瀬なので、
役者を続ける理由を改めて。

自分の人生を振り返ってみると、
上手くいかなかったことの方が多い人生でした。
たくさん怒られ、たくさん涙を流してきました。

自分では頑張っていると思っていても、
当然、目に見える結果で評価されます。

自分や世の中に何度も嫌気がさしましたが、
「頑張っているつもりになってはいけない。」
「自分を変えなければいけない。」
と自分を奮い立たせました。

なぜ失敗したのか、ひたすら自分と向き合って、試行錯誤し、なんとかもがいて生きてきました。

しかし、自分と正面から向き合えば向き合うほど
できないことの多さに苦しくなりました。

しまいには、
激しい動悸や胸のモヤモヤが抑えられず、
何にも手が付かなくなって、
もう限界なのかなって感じていました。

そんな時に出会ったのが演劇。
どこか不器用で生きづらそうな方々が
舞台上で輝いていました。
日常生活で溜め込んだフラストレーションを
爆発させているかのようにも思えました。

次第に、全身に波動が打ち寄せ、
魂が揺さぶられるような感覚がやみつきになってきました。

そして、日に日に夢中になり、そこが自分の居場所になっていて、周りと比較して苦しくなる癖が徐々に消えていきました。

自分の強みはもちろん、弱さでさえも、
ここでは全部武器に変えられます。

時には、
「ごまかしていいんだ。」
「逃げていいんだ。」
と自分の中の正義と折り合いをつけることも大事だと気付くことができました。

何よりも、
ありのままでいいんだって言葉を
素直に信じられるようになりました。

だから、自分を救ってくれて、
人生を変えてくれた演劇をこれからも愛し、
どんな困難もすべて演技の肥やしに変えて、
今度は自分の表現を通して多くの方々の人生を豊かにします。

これが私の役者を続ける理由であり、
不器用なまま生き続けられる理由です。

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