MBA Essentials 2020<総合コース>秋 第3回 市場創造(ブルー・オーシャン)
2020/10/28(水)にタイトルのセミナーを受講したのでアウトプットします。
概要:市場創造(ブルー・オーシャン)
講師:池上 重輔 先生
早稲田大学 大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授
企業の目的が「顧客の創造」だと言われても、組織としてどのように取り組めばよいのだろうかと悩む企業は少なくありません。天才や偶然に頼るのではない、組織としての市場創造の考え方と方法論を、国内外の事例とともに学びます。
ブルーとかレッド(オーシャン)って何?
私はわかってませんでした(汗)。
Wikipediaには以下と説明されています。
レッド・オーシャン:
競争の激しい既存市場(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)
ブルー・オーシャン:
競争のない未開拓市場(青い海、競合相手のいない領域)
市場創造(ブルー・オーシャン)の講座だけど実は…
①ブルー・オーシャンではなく、伝統的な基本戦略とマーケティングができていれば8割くらいの企業はうまくいく。(逆に言うとできていない企業が多い)
②ブルー・オーシャン狙いは相当厳しいし、相当な覚悟が必要である。
(私)まぁ、そんなうまい話が簡単に手に入るわけないよねってことです。先生も「相当難しい」と5回くらい言ってました。「まず取り組むべきは基本」がわかったことが今回の最大の学びだったかもしれません。
関連書籍
①[新版]ブルー・オーシャン戦略 2015/09/04
②ブルー・オーシャン・シフト 2018/04/19
ブルー・オーシャン・シフトのポイント
①ブルー・オーシャン・シフトは ”広大な需要(市場)” を主体的かつシステマチックに創造する戦略理論
②バリュー・イノベーションに焦点を当てる
③戦略はこれまでの業界常識とは違う(業界の境界が崩れる)
④業界のライフサイクル・業種を問わず適応可能
⑤ノン・カスタマーに着目
⑥適切なチーム編成が重要
⑦ツール(戦略キャンバス、6つのパス、など)を適切に適用
事例:Wii
ちょっと古いですが、Wiiをブルー・オーシャンの事例として取りあげていました。
前述のポイントで言うと、
③これまでの業界常識と違う
PSのような本体の高性能化、グラフィックの強化などと逆行
⑤ノン・カスタマーの取り込み
これまでゲームをしなかった層(家族全体、おじいちゃんおばあちゃんも)も対象化
がわかりやすい良い事例だと思います。
ノン・カスタマーの取り込み詳細
ブルー・オーシャン・シフトの手順(「」はツール)
■STEP1:準備に取り掛かる
・ブルー・オーシャンの創造を目指すにあたり、どこに的を絞るべきかを判断する。「PMSマップ」
・ブルー・オーシャン・シフトにふさわしいチームを築く。
■STEP2:現状を知る
・チームのみんなで競争の現状を簡単な図表にまとめる。「戦略キャンバス」
・戦略転換の必要性を悟り、容易に合意にいたる。
■STEP3:目的地を思い描く
・業界が顧客に強いている苦情を掘り出す。「買い手の効用マップ」
・開拓可能な需要全体を把握する。「非顧客層の3つのグループ」
■STEP4:目的地への道筋を見つける
・体系的な経路をもとに市場の境界を引き直す。「6つのパス」
・差別化と低コストをもとに実現する戦略案を考える。「4つのアクション」
■STEP5:戦略を絞り込み、実行に移す
・ブルー・オーシャン見本市(品評会)で実行すべき戦略を決め、短期で市場テストし、戦略を改良する。
・自社と顧客の両方に恩恵をもたらす大局的なビジネスモデルを仕上げ、戦略を完成させる。
・製品やサービスを市場に投入し、展開していく。