都市と人の未来
6月1日(木)お誘いがあり、都内のギャラリーや美術館を日帰りで三軒まわることになりました。
今回のツアーのテーマは「都市と人の未来」です。主催側は写真展•デザイン展•現代アート展の3つをセレクトし、都市と人の今までとこれからについて思いを馳せるというものでした。僕は完全にお客さんです。
ET-tourについて…
主催の田中さんのお人柄で、千葉・神奈川・東京から参加者たちが集いました。田中さん含め、ツアー参加者のちょうど半数は、なんらかの障害を抱えた方々なのです。
障害を抱えているとはいえ、今回のツアーの企画や人選、どこへ行くかは全て主催の田中さんが決定しています。彼の経歴についてはまた後日。
SDGsのゴールの一つに「取りこぼしのない世界」とあります。このツアーを通じて目にしたこの世に生み出された数々の建築物・プロダクツ・アート作品そして写真にも、持続可能な社会の形成のために必要な幾つもの要素が明示的に、あるいは暗示的に散りばめられていました。
広義のアート(芸術)やアーティファクト(人工物)はそこで暮らす人々へのメッセージなのだと再認識。
現代アートや建築・写真の世界でも、VUCAの時代の羅針盤としてSDGsの17条が今後もますます大切な意味を持ってくるのだという実感。ETツアーを通じて障害を持つ持たないの壁を超え参加者たちとともに未来を共有•実感できた楽しい時間でした。
秦 達夫 『Traces of Shirakami』
* 会期:2023年5月26日(金)~6月7日(水)
* 時間:11:00~18:00 * 休館:日曜日
インスタレポート
東京写真月間
〜The Month of Photography, Tokyo〜
公益社団法人日本写真協会
http://www.psj.or.jp/
が写真文化の普及と発展を図るために写真業界に呼びかけて催されている写真イベントが「東京写真月間」です。
毎年6月1日「写真の日」の前後、5〜6 月にかけて、東京都内の写真ギャラリー•フォトサロンで、写真展やイベントが実施されます。
昨年のテーマ「地域との共生』に続いて、今年のテーマは「環境」。2年続いて「写真の力で考えよう 未来に希望を」をキャッチフレーズに、SDGs (2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標)を意識した写真展が開催されています。
今年も6会場において写真展が開催されています。全国から集まった多数の作品の中から選出された7名の作家たちの写真展です。
2023年東京写真月間
http://www.psj.or.jp/gekkan/schedule/index2023.html
僕たちが訪れたのはエプソンスクエア丸の内内にあるギャラリー「epsite」。
秦達夫さん @tatsuo_hata
の写真展「Traces of Shirakami」
小冊子「写真で知ろう!SDGs「森ってどうして大事なの?」』は秋田の子ども達に身近にある白神山地を通してSDGsを考えてほしいと作成されたのだそうです。
そして秋田に限らず、全ての子ども達に儚くも美しい自然の代表的な存在である白神山地を知ってもらい、故郷(日本の自然)を大切にする気持ちを持ってもらいたい、という秦達夫さんの思いが込められています。
昨年夏、知人の奥様の実家、佐久を訪れたことを話したら、秦さんのご実家も長野にあると伺い、夏に個展を長野で開催されるとのことでした。
「森ってどうして大事なの?」』をプレゼントして頂きました。
【東京写真月間2023】SDGs「環境」
秦 達夫 『Traces of Shirakami』
* 会期:2023年5月26日(金)~6月7日(水)
* 時間:11:00~18:00
* 休館:日曜日
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築
インスタレポ
ヘザウィック・スタジオは、ニューヨーク、シンガポール、上海、香港など世界各地で革新的なプロジェクトを手掛ける、世界が最も注目するデザイン集団のひとつなんだそうです。
創設者トーマス・ヘザウィック(1970年、英国生まれ)さんによって、1994年にロンドンで設立されたらしい。
今回の展覧会は、ヘザウイック・スタジオの主要プロジェクトを日本で最初に紹介したものだそうです。
彼が手がけるトランスファー(移動手段)や、建物・家具・都市は、まるで都市に宿る生命である、人•植物•生き物たちこそ主役であると言っているかのよう。
小さいモノを巨大化し、巨大な物をミクロに持っていく。
縦横無人なスケールでデザインを展開する。
さながら現代のアニミズムのようです。
都市に宿る生命、種、極微な細胞、素粒子、宇宙…といったモチーフが随所にみられます
…それらを連想させる、たおやかなカーブを取り入れたフォルム。複合的で有機的なメカニズムや関係を想起させる線の束。未来なのか?過去なのか?
時間軸を麻痺させる異空間を創出しているかのようです。
でもそこに感じるのは都市で暮らす「共感できる力」を個人である一人一人の人々に…クリエーターに…企業に…あらゆるコミュニティに…問うているような気がしてなりませんでした。
展示されているのは(※)ケープタウンの穀物倉庫をトウモロコシの一粒の形状で「抉る(えぐる)」ことで、その建物の歴史や細胞の断面を想起させるような特徴的な展示室を可能にしたツァイツ・アフリカ現代美術館をはじめとする28のプロジェクト。
※会場ではコマのような不思議な椅子に座り、揺れながら、アフリカ現代美術館のデザインについてのお話を、TEDの収録で観ることができます。
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築
2023年3月17日(金)〜6月4日(日)
会場|東京シティビュー
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー52階
開館時間110:00-22:00|最終入館21:00
会期中無休
ワールドクラスルーム
インスタレポート
ワールドクラスルーム、行ってきました。
現代アートをざっくり8科目に分類しています。映像ブースもふんだんに使った楽しい展示!
小学生に戻って、素直な心で各教科を楽しめました!
しかも、このボリューム!
出展アーティスト
※アーティスト名のアルファベット順
アイ・ウェイウェイ(文未末)、青山悟、エリカ·ベックマン、ヨーゼフ・ボイス、ヨハンナ・ビリング、ルーク・チン(程展緯)、マノン・デ・ブール、サム・フォールズ、ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス、藤井 光、ク・ミンジャ、シルパ・グプタ、畠山直哉、アジズ・ハザラ、スーザン・ヒラー、ジャカルタ・ウェイステッド・アーティスト、クリスチャン・ヤンコフスキー、片山真妃、風間サチコ、菊地智子、ヤコブ・キルケゴール、ジョセフ・コスース、ディン・Q・レ、李電燥(リ・ウファン)、クララ・リデン、パーク・マッカーサー、マリオ・メルツ、ミヤギフトシ、宮島達男、宮永愛子、森村泰昌、奈良美智、パンクロック・スゥラップ、ソピアップ・ピッチ、アラヤー・ラートチャムルンスック、ヴァンディー・ラッタナ、ジェームス・リチャーズ、ハラーイル・サルキシアン、笹本 晃、瀬戸桃子、杉本博司、マルティーヌ・シムズ、田島美加、
高山明、田村友一郎、ロデル・タパヤ、ツァイ・チャウエイ(禁佳蔵)、ツェ・スーメイ、
梅津庸ー、ワン・チンソン(王慶松)、ヤン・ヘギュ、イー・イラン、米田知子、ユ・チェンタ(余政達)
ワールドクラスルーム
現代アートの国語•算数•理科•社会
[衾場〕森羡術館
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー53F
[会期]
4月19日(水)
〜9月24日(日)
[開館時間]
10:00-22:00
(火曜日のみ17:00まで)
* �ただし5月2日(火)、8月15日(火)は22:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
※会期中無休
ありがたき、鉄道たち
東葉高速鉄道や、京成電鉄、JR、営団地下鉄、都営新宿線などのパブリックトランスファー のおかげで、今回、千葉県八千代市から日帰りでこのような楽しい体験ができました。