今季Jクラブの陣容まとめ(川崎〜鹿島編)

こんにちは。Jリーグ開幕まで1週間となりました。今更ではありますが、今シーズンのJ1からJ3の全クラブの陣容をまとめ、一つ一つ感想を残していこうと思います。また注目選手や今季の不安点についても触れたいと思います。一つの記事に5クラブ程度紹介したいと思うので、全部で12個程度の記事になると思います。ゆっくりみていただけたら嬉しいです。順番は昨シーズンの順位の順番で出していきたいと思います。完全に自分調べなので、間違い等ありましたら教えていただけると嬉しいです。

1,川崎フロンターレ

<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
 小塚和季(大分)、塚川孝輝(松本)、ジョアン・シミッチ(名古屋)
 ※遠野大弥(福岡)、※知念慶(大分)、※宮城天(富山)
 橘田健人(桐蔭横浜大)、田邉秀斗(静岡学園高)
(退団)※はレンタル移籍
 中村憲剛(引退)、齋藤学(名古屋)、下田北斗(大分)
 守田英正(サンタクララ)、※原田虹輝(鳥取)、※宮代大聖(徳島)
 ジオゴ・マテウス(フェロヴィアリアからのレンタル終了)
 鈴木雄斗(松本へのレンタル終了後磐田へ完全移籍)
 馬渡和彰(湘南へのレンタル終了後大宮へ完全移籍)
 ポープ・ウィリアム(岡山へのレンタル終了後大分へ完全移籍)
 タビナス・ジェファーソン(G大阪へのレンタル終了後水戸へ完全移籍)
 カイオ・セザール(長崎へのレンタル終了後完全移籍へ移行)

今シーズンのポイント
戦力に関しては、ほとんどの主力が残りつつ、移籍で中盤が薄くなった分に、小塚・シミッチ・塚川など実力者を揃えた。特に、天才的なパスセンスを持つ小塚に関しては、昨シーズンなかなか試合に出れなかったものの、川崎で真の力を発揮できるのか注目である。また、毎年川崎には即戦力級の実力を持っているルーキーが入ってくるが、今年も橘田健人に関しては、1年目から実力を爆発させる可能性があると私は考える。(ゼロックスでも遜色ないプレー見せましたね!)
昨年は圧倒的な強さでJ1リーグを制覇したが、今季はACLもあり過密日程が予想される。しかし、一つ一つのパスなどの技術がチーム全体として高いので、誰が出ても強い川崎を体現できる。そのため、今季もJ1優勝の筆頭候補として挙げられる。ただ、全クラブ川崎をどうにか倒そうと様々な対策をしてくるであろう。その対策を回避して、いかに川崎らしいパスサッカーを見せるのか注目である。加えてアジアの舞台でどこまで川崎のサッカーが通用するのか注目である。
1番の注目選手として、遠野大弥をあげる。昨シーズンJ2で11得点を奪っており、攻撃のポテンシャルは申し分ない。まずJ1の舞台で遠野の実力を発揮できるか。そして、三苫(竹かんむりのとまの字が変換で出てきませんでした。川崎サポーターの方々すいません。)や長谷川いる中、ポジション争いに勝てるか注目である。(ゼロックスで早速決勝点アシスト!さすがです。)
また、不安点も二つある。一つ目は守田の穴を誰が埋めるかについてである。守田は中盤のアンカーでボールを刈り取りつつ、前線の選手に効果的なパスを送っていた、川崎の攻守の要であった。しかし今季から海外挑戦でポルトガル移籍をしてしまった。この穴を、田中が一つポジションを下げて埋めるのか、はたまたシミッチなど新戦力が埋めるのか。重要なポジションになることは間違いない。
二つ目は、CB層の薄さである。昨シーズン、怪我や出場停止などによってCBが本職ではない車屋がCBを務めることがあった。そのためCBを補強で埋めると思っていたが、今季はルーキーの田邉のみの補強である。ここの薄さが少し不安点である。

2,ガンバ大阪

<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
 佐藤瑶大(明治大)、チュ・セジョン(FCソウル)、※一美和成(横浜C)
 ※林瑞輝(山口)、レアンドロ・ペレイラ(広島)、チアゴ・アウベス(鳥栖)
(退団)
 アデミウソン(契約解除)、渡邉千真(横浜C)、松田陸(金沢)
 山口竜弥(東京V)
 中村敬斗(シントトロイデンへのレンタル終了後ジュニアーズへレンタル移籍)
 高木彰人(松本へのレンタル終了後群馬へ完全移籍)
 タビナス・ジェファーソン(川崎からのレンタル終了後水戸へ完全移籍)
 高宇洋(山口へのレンタル終了後新潟へ完全移籍)
 市丸瑞希(琉球へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
 新里亮(磐田からのレンタル終了後長崎へ完全移籍)
 猿田遥己(柏からのレンタル終了後横浜Mにレンタル移籍)
 イ・ユノ(仙台からのレンタル終了後契約満了)
 高江麗央(町田へのレンタル終了後完全移籍へ移行)

今シーズンのポイント
昨シーズンのアデミウソンの飲酒運転による契約解除には大きな驚きがあったが、その穴にレアンドロ・ペレイラとチアゴ・アウベスを獲得し、十分な穴埋めを行ったと感じる。加えて、ウェリントン・シルバも来るとなると、とんでもな戦力アップになると感じる。昨シーズンは高尾・福田・奥野・山本・川崎・唐山など若手が大きく成長した。若手の真価が問われるシーズンになることは間違いない。ACLもあり過密日程になるが、両立して戦える陣容であると感じる。
1番の注目選手には、山本悠樹をあげる。昨シーズンは、ルーキーにも関わらず試合に多く関わり、先発の座まで奪ってみせた。ボールの受け方、パスセンスなど攻撃に多く絡むことができる。セットプレーも蹴ることができ、次世代の遠藤保仁的存在になれるか注目である。
不安な点もある。攻撃陣は層が厚く、戦力申し分ないが、守備陣に不安がある。昌子、藤春、三浦、高尾、福田、キム・ヨングォンなどのタレントはいるものの、誰かが怪我した時や出場停止の時が少し怖い。特に右SBが怖いなと感じる。様々なフォーメーションを試しているようだが、この戦力を生かすも殺すも宮本恒靖監督次第であると感じる戦力である。

3,名古屋グランパス

<移籍動向>
(新加入)
 児玉駿斗(東海学園大)、東ジョン(名古屋U -18)、柿谷曜一朗(C大阪)
 長澤和輝(浦和)、木本恭生(C大阪)、森下龍矢(鳥栖)、齋藤学(川崎)
(退団)※はレンタル移籍
 ※東ジョン(栃木)、ジョアン・シミッチ(川崎)、千葉和彦(新潟)
 長谷川アーリアジャスール(町田)、太田宏介(パース・グローリー)
 秋山陽介(仙台)、オ・ジェソク(仁川)、※渡辺柊斗(水戸)
 松岡ジョナタン(青森へのレンタル終了後讃岐へレンタル移籍)
 深堀隼平(水戸へレンタル終了後完全移籍へ移行)
 青木亮太(大宮へのレンタル終了後札幌へ完全移籍)
 杉森考起(徳島へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
 榎本大輝(徳島へのレンタル終了後愛媛へレンタル移籍)

今年のポイント
今季の移籍市場を賑わせたクラブの一つであるが、まずはなんといっても柿谷の獲得である。昨シーズンC大阪でなかなか活躍できなかったが、今年マッシモ監督の下で活躍できるか。金崎が怪我で長期離脱中のため、柿谷の調子がチームの浮き沈みを左右するといっても過言ではない。戦力も整っており、層が薄くなっていたSBに森下、CBに木本、ボランチに長澤、サイドハーフに齋藤を補強するなど、ACLの過密日程もターンオーバーで乗り切れる戦力を整えた。マッシモ監督の長所である守備の堅さを今季も見せられるか注目である。また今季の名古屋のチーム事情とは少し外れるが、今後を期待される深堀と杉森を完全移籍で手放したのが気になった。この決断が吉と出るのか凶と出るのか気になるところである。
1番の注目選手として、成瀬竣平を挙げる。19歳の若さで昨シーズンは右SBで多くの試合に出た。守備の安定性もあり、とても面白い選手である。今季は鳥栖から森下が加入し、先発争いが激しくなる。この競争にも注目である。
不安点としては得点力不足の解消である。昨シーズンは失点数はリーグ最少であったものの、得点力がなかった。先ほども述べた通り、柿谷を獲得はしたものの、金崎がいない今得点が取れるのかどうか不安である。柿谷はワントップタイプではないので、金崎のようにターゲットにはできない。ポストプレー・ワントップタイプの山崎もいるが、なんとも言えない。サイドから切り込める選手が多いなか、柿谷を生かすことができるかどうか注目である。

4,セレッソ大阪

<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
 アダム・タガート(水原三星)、加藤陸次樹(金沢)、松田力(甲府)
 為田大貴(千葉)、原川力(鳥栖)、進藤亮介(札幌)、新井直人(新潟)
 鳥海晃司(千葉)、※中島元彦(新潟)、松井謙弥(水戸)
 大久保嘉人(東京V)、※山田寛人(仙台)、チアゴ(セアラーSC)
 ※澤上竜二(今治)、ダン・バン・ラム(ムアントン・ユナイテッド)
 ダンクレー(神戸)、松本泰志(広島からレンタル加入)
(退団)※はレンタル移籍
 レアンドロ・デサバト(契約満了)、都倉賢(長崎)、柿谷曜一朗(名古屋)
 鈴木孝司(新潟)、西本雅崇(讃岐)、アン・ジュンス(釜山)
 片山瑛一(清水)、木本恭生(名古屋)、マテイ・ヨニッチ(上海緑地申花)
 ※松本凪生(栃木)、※茂木秀(町田)、※永石拓海(福岡)
 ※吉馴空矢(讃岐)、※田平起也(盛岡)、※森下怜也(町田)
 ※秋山大地(鳥取)
 ブルーノメンデス(デポルティーボからのレンタル終了後福岡へレンタル移籍)
 山根永遠(金沢へのレンタル終了後水戸へのレンタル移籍)
 福満隆貴(福岡へのレンタル終了後千葉へ完全移籍)
 島村拓弥(京都からのレンタル終了後今治へ完全移籍)
 前川大河(山形へのレンタル終了後北九州へ完全移籍)
 庄司朋乃也(長崎へのレンタル終了後金沢へレンタル移籍)
 山内寛史(山形へのレンタル終了後岐阜へ完全移籍)
 安藤瑞季(町田へのレンタル終了後水戸へ完全移籍)

今季のポイント
今季からU23チームが解体になったため、移籍の動向としては、まずその選手の整理をした印象がある。名古屋とは違い、しっかりレンタルで移籍させ、成長を促すあたりはさすが育成型クラブだなと感じた。また、各ポジション抜かりなく補強した印象がある。ブルーノメンデス・柿谷の穴をタガート・加藤、マテイヨニッチの穴をチアゴ、木本の穴を進藤と実力者の加入が大きいと感じる。また清武や昨年大きな活躍でJ1に名を轟かせた坂元も残留するなど、主力も大半残留し、J1屈指のタレントを誇るチームでもある。また8年ぶりにC大阪の監督に就任したレヴィー・クルピ監督の戦術にも注目である。
1番の注目選手は、西川潤である。昨シーズンはJ1初ゴールを決め、ポテンシャルが発揮されつつある。久保建英・中井卓大にも劣らない技術を持っている選手だと思っているので、かつて柿谷・山口・扇原などを育てたクルピ監督の下で、才能を開花させて欲しい。
不安な点が二つ。一つ目はACLの過密日程に耐えられるかどうかである。タレントが揃ってはいるものの、全体的に層があまりにも薄い。特にCB、ボランチ、最前線のFWである。CBに関してはセアラーの加入が決まったものの、フィットするかわからない、かつコロナの影響でしばらく試合に出ることができない。そのため、しばらくはマテイ・ヨニッチの穴を埋めることができない。また、ボランチは藤田・原川と魅力的なボランチだが、どちらがいなくなった時、選択肢があまりにも少なく、質も落ちるので不安なところである。また最前線FWで昨年まともな成績を残せたのは、奥埜、タガート、加藤くらいである。奥埜も本来は前線の選手ではないので、こう見るととても不安な陣容である。
二つ目は、レヴィー・クルピの指揮力である。以前C大阪を率いていた時は、素晴らしい成績を残していた。しかし2018年シーズンにG大阪の指揮をしていた時には、成績不振で解任。また以前クルピ監督が指揮していた時代と大きくJリーグのサッカースタイルが変わっている。この辺りも対応できるのかが不安なところである。

5,鹿島アントラーズ

<移籍動向>
(新加入)
 舩橋佑(鹿島ユース)、須藤直輝(昌平高)、小川優介(昌平高)
 林尚輝(大阪体育大)、常本佳吾(明治大)、早川友基(明治大)
 アルトゥール・カイキ(アル・シャバブFC)
 ディエゴ・ピトゥカ(サントスFC)
(退団)
 山本脩斗(湘南)、伊東幸敏(千葉)、曽ヶ端準(引退)
 伊藤翔(横浜C)、名古新太郎(湘南へレンタル移籍)
 奈良竜樹(福岡へレンタル移籍)
 小田逸稀(町田へのレンタル終了後千葉へ完全移籍)
 山口一真(水戸へのレンタル終了後松本へ完全移籍)
 レアンドロ(FC東京へのレンタル終了後完全移籍へ移行)

今季のポイント
今季の日本から加入した選手はルーキーのみとかなり攻めた補強ではあるが、このルーキーたちが大物ばかりである。冬の高校選手権で大きな話題を生み出した昌平高校の即戦力の小川・須藤。全日本大学選抜、関西大学リーグベストイレブンにも選ばれた林。U17日本代表経験のある常本などとんでもない逸材ばかりである。開幕戦の先発に選ばれてもおかしくはない。またディエゴ・ピトゥカも先日の南米クラブ1位を決める、コパ・リベルタドーレスの決勝に出場しているなど、かなりの実力者のため期待できる。また主力を全員残したの大きい。GKに関しては、昨年大活躍の沖と韓国代表経験のあるクォン・スンテが残留。FWに関しては、昨年の得点王エヴェラウドが残留。その他各ポジション豊富な戦力が揃っている。ここに現在噂になっているブエノが復帰したら、更なる戦力アップになる。ACLがない分J リーグに専念できるため、まず優勝争いすることは間違いないと思う。
1番の注目選手は、荒木遼太郎である。昨年、クラブとしては内田篤人氏以来のルーキー開幕戦スタメンをもぎ取ったが、類稀なるパスセンス、技術の高いドリブルはたくさんのチャンスメークをした。終盤戦は試合に出る機会が減ってしまったもの、高いポテンシャルを誇る選手である。今季はアルトゥール・カイキの加入によって、さらに先発争いが激化するが、負けずに頑張って欲しい。
不安点は二つ。一つ目は、昨年とメンバーがほぼ同じなので、他クラブが対策しやすいのではという点である。もちろん監督がザーゴなので、去年と全く一緒のことをすることはないと思うが、少し不安である。
二つ目は、最初のスロースタートっぷりである。鹿島は毎年の如くスロースタートである。昨年は降格がチラつくほどであった。昨年も序盤戦もっと勝てていればACLも夢じゃなかったのでもったいなかった。序盤の調子が良ければ、鹿島はもっと上に行けるチームだと思うので、今年こそはスタートダッシュに期待である。


今回は以上です。次はFC東京から浦和レッズまでやっていこうと思います。様々な感想を頂けたら嬉しいです。何か間違い等ございましたら、教えていただけると幸いです。ありがとうございました。

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