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2泊3日タイ・バンコク旅行記 3日目

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2泊3日の旅行は、あっという間に最終日となった。
昼過ぎの便で帰国するため、残された時間は午前だけだ。最後まで旅を楽しむべく、今日も今日とて、朝から活動を開始する。
まずするべきは、朝ごはんを食べに行くことだ。


ローカルなフードコートで朝食を

バンコク最後の観光は、チャトゥチャック ウィークエンドマーケットとした。
毎週末に開かれるマーケットで、店舗の数は1万5千を超える。
市場が賑わいはじめる時間はまだなので、近場で朝ごはんを食べて待つことにする。

チャムローン

こちらはベジタリアン料理のみを提供するフードコートだ。
これまで訪れた商業施設のものとは違い、地元の人たちが食事に来る大きな食堂という雰囲気だった。
屋根はあるものの、外と繋がった空間なので暑い。扇風機がのんびりと空気をかき回していた。

まず最初に併設されたチケット売り場で、お金を金券に換える。余った金券は再び換金することができる。
10店舗ほどが一列に並ぶ中から本日の朝食を決める。
ここでも麺料理を選んだ。これまでの旅行記に表れているが、麺が好きなのだ。

一つ一つの区画に店が入っている
朝食にぴったりのやさしい麺

具材は決まっていたが、麺の種類とスープを選べるスタイルだった。
麺はこれまで見たことのない不思議なものがあったので迷わずトライしてみた。
形状、長さともに、太めのもやしのようで、コシはなくつるりとしている麺だった。麺自体に取り立てて味はないが、食べやすくていい。
スープはclear soupと書かれていたものにした。朝から刺激的な味は避けたかったからだ。これがあっさりとしていて身にしみた。
具材も魚のすり身や揚げた雲呑の皮のようなものなどシンプルだ。赤っぽい色をしたすり身は、梅のような酸味があった。タマリンドが入っていたのかもしれない。

チャトチャック市場に行く人には、朝ごはんにぜひともおすすめしたい。


チャトチャック市場で買い物

歩いてチャトチャック市場へと向かい、到着したのは9時少し前だった。
大半は9時からが営業時間となっていたが、数えきれないほどの店の中には早くから開いている店もあった。

通路と店が格子状に広がる大市場
おしゃれなカフェバーもあった

一日中いても楽しみきれないと言われる広大な市場に対して、残された時間は2時間ほどだ。
気になった店には立ち寄り、欲しいと思ったら即決していった。

スパイスとハーブの店

こちらではスパイスやハーブを扱っており、バタフライピーティーとジャスミンティーを購入した。
スパイスも料理に使いやすいようにブレンドされたものがあって良さげだった。のちほど別の場所でパプリカパウダーを買った。

先ほど朝ごはんを食べたところではあるものの、食べ歩きも欠かせない。
様々なまんじゅうを売っている店を見つけたので、肉まんを買う。80円ほどという安さに驚かされたが美味い。
水分補給にマンゴースムージーも買った。安定の美味しさである。暑さも手伝って、あっという間に飲み干した。

まんじゅう屋さん 安い
マンゴースムージーはやはり間違いない

最寄り駅まで戻ってくると、今から向かう人たちが次々と電車から降りてきていた。
誇張なく、その気になったら丸一日楽しめるだろう。
もっと時間があればよかったけれども、雰囲気を味わうことができてよかった。

ほろ酔いで帰国

観光を全て終えて、スワンナプーム国際空港に再び戻ってきた。
おみやげでパンパンになったスーツケースを預けて、ラウンジへと足早に向かう。

今回はタイ航空のラウンジを訪れた。広い空港なのでラウンジもいくつか点在しているようだった。
保安検査を抜けた先、免税店などがある階層から一つ下にラウンジがあった。
場所がわからず10分以上さまよっていたが、やっとの思いで到着したラウンジは人も少なく快適だった。ここで早めのお昼ごはんをとる。
軽食を中心にもりもり皿に持っていく。ガパオライスやカレーなどの、しっかりお腹を満たせる料理もあった。
もちろんお酒もいただく。今回はタイのチャーンビールを選んだ。

チャーンビールと軽食あれこれ

食べ物に関しては多彩なラインナップで、食べたいものを選んでいったら、すぐにお腹いっぱいになってしまった。
一方、お酒はチャーンとシンハーのビール2種で、少し寂しさを感じる。
街中でお酒を購入するときも、販売時間に制限のあるタイである。酒に対しての重きを置いていないのかもしれない。

そんなことを思いながらビールを呷っていた、そのときである。
カラフルな液体が入ったグラスを手にしたスーツの男性が、目の前の通路を歩いていった。
驚いて周りを観察してみると、カクテルグラスを持っている女性もいる。
酒以外をあの形状のグラスに入れることがあろうか。いや、あれは間違いなく酒、しかもカクテルである。
飲みかけのチャーンビールを置いて、彼らがやってきた方向へと探索へ向かった。

本格的なバーカウンター

進んだ先には、立派なバーカウンターがあった。
ざっと見ただけでも、ワイン、ウイスキー、ジン、リキュール類と、万全の状態が整っている。
今回訪れたラウンジは入り口からみて右手が一般のゾーン、左手がファーストクラス専用のゾーンとなっていたのだ。ファーストクラス専用として隔離される直前に、このバーカウンターが据えられていた。
メニューを出してもらうと、モヒート、ピニャコラーダ、マイタイなど一通りの南国カクテルが並んでいる。
あまりの充実ぶりに焦り、何故かシンガポールスリングを選んだ。おそらく日本であまり見かけないからだったと思う。

タイでシンガポールスリングをいただく

ビールを一缶飲んだ上に、カクテルへと進んだので、いい感じに酔いが回る。
たまたま飛行機の出発が遅れていたので、ゆっくりと酔い覚ましも兼ねてラウンジを楽しむことができた。

帰りのフライトは昼の便だったが、半分くらいは眠って過ごした。
日曜夜着の便だったので、周りには休暇をタイで楽しく過ごしたであろう日本人の姿が多かった。
日本に帰り着いたのは深夜だった。寒い夜風に当てられ、南国のあたたかさを恋しく思いながら帰宅した。

今回の旅は一人での行動時間が多かったが、意外となんとかなるものだと感じた。
Googleマップはもちろん偉大だったのだが、道に迷っていそうな様子を見て、現地の方が声をかけてくれる場面が何度かあった。
ルーティン化した日常から離れることで、気付かされることも多い。それらを外的環境の変化や刺激を用いずとも、日ごろから見つけられるようになりたいと思う。

次は夏に旅行を計画している。今回よりも長期になりそうだ。
ここまで読んでいただけた方への最大の感謝と、また次回以降の旅もお届けできたらと切に思う。

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