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PERFECT DAYS

今年初めて観た映画、「PERFECT DAYS」
役所広司さんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を獲得したことでも話題の映画
学生時代は映画館でバイトしたりと映画三昧で、毎週、いや週に2〜3回は映画館で映画を観ていたが、最近はめっきり減って月に一回くらいになっている
しかし、2024年最初の映画館で観た映画がとても良かった
WM WENDERS監督は「ブエナビスタソシアルクラブ」などで有名なドイツの監督
音楽セレクトや、とても美しい世界観が好きな監督だ
「PERFECT DAYS」も世界観や音楽がとても素晴らしかった
セリフの少なさが監督の世界観を引き立てる

映画の内容はというと、東京の公衆トイレの掃除の仕事をする男の日常にフューチャーした作品
この平山という男がまた美しい
トイレの掃除員がこんなにかっこいいと思ったのは初めてだ
最初は、毎日のルーティーンを乱れることなくこなし、財布や鍵をきれいに並べ、本やカセットをコレクションしている平山に、ASD傾向があるのかと仕事柄感じてしまったが、そんなことはどうでもよかった
彼はとても美しい世界で生きている
彼のように生きてみたいと感じた人は少なくないはずだ

劇中に出てくる、知的障害のあるデラちゃん
後から知ったが、彼は知的障害者、身体障害者専門の芸能プロダクションの俳優さんだった

そんなプロダクションがあることさえ知らなかった
素晴らしいなと思う
本来、日常にはいつも障害を持った方が溶け込み、ともに世界を作っている
しかし、障害者と縁の少ない方、知らない方は意識的か無意識か、見えない、知らないようにしていることがある
皆が楽しめるエンターテイメントの中に障害者の暮らしが自然と溶け込めると良いと日頃から思っている
それが一番自然に知ることができる
知らないことへの不安は大きい
知ることが本当の多様性社会の第一歩だと思う
全ての映画や小説、物語に障害者が登場してほしい
それが本当のリアルな世界だから

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