フィルムの”エモい”の正体とこれからを考えた話。
「フィルムっていいよな。現像に出して帰ってくるまでワクワクできるし。」
こんにちは!Hiroです!
フィルムの話題と言えばkodakさんがフォトコンテストをはじめたりと良い話題も出るようになった最近。
ところで、このデジタル全盛期の時代になぜフィルム写真を見て懐かしい・エモいって言うのでしょうか。
今回は
・フィルム写真で懐かしくなる理由
・スマホ世代がなぜエモいと感じるか。
・フィルムの生き残る道
ということについて考えてみました。
フィルムの懐かしさ=過去の経験を思い出すこと
なぜフィルム写真を見ると懐かしさを感じるのでしょう?
そもそも懐かしむというのは昔を思い出して感傷に浸るということですよね。
↑デジタルの写真とは違うすこし色あせた古めかしい印象を受けないでしょうか?
フィルム写真に対して懐かしさを感じる人は
・フィルムカメラを昔から使っている。
・家族写真や子どものころの写真がフィルムだった
・押し入れからアルバムを取り出して見たことがある
といった経験があるのではないかと思います。
つまり過去のイメージが頭に流れ込む→懐かしさを感じる。
懐かしさの正体は「過去の経験」だということです。
「エモい」?フィルムを知らない世代の心理
ではフィルム写真を触れたことがない世代にはどう見えるのでしょうか?
フィルムに関する過去の経験が無いので「懐かしい」とは思わないかもしれませんよね。
でも待ってください。彼ら彼女らは、
「エモい」
と、フィルムで撮影したり見たりする時に言いますよね?
エモいと言う言葉は「気持ちが大きく動かされた瞬間=Emotional!」と言うこと。
一体どういうことなのでしょうか?
結論から言います。
時の流れを遅く感じ、自分の心の動きを感じ取ったから。
だと自分は考えています。
無限に情報とコンテンツがあふれる時代
一説には「現代人が1日で受け取る情報=江戸時代の1年分の情報」と言われています。
Twitterやインスタ、Youtubeやtiktokを見たり、友達とLINEをする毎日。
そこは圧倒的な速度で情報がアップデートされ、無限にコンテンツが生産され続ける世界。
あまりにもインプットされる情報が多くなりすぎた。人の脳や心の仕組みは大昔から変わらないのに。
だからこそ自分の心が動く瞬間を認識する余裕がない。
心が動かされたとしても他人の体験談であって自分の事ではない。
フィルムの不便さが意味を持つ
フィルムカメラ・写真は真逆。
枚数が制限されていて、現像するまでどう映ってるか分からない。
現像に出して返ってくるまでワクワクしながら待つ。
プリント写真を友達や恋人、家族にリアル世界で配る。
不便だけど、体感する時間の流れを遅くすることで、
逆に自分の心の動きと向き合うことが出来るようになった。
これが「エモい」の正体ではないでしょうか。
まとめ:フィルムは”現代社会への処方箋”
情報の量が増すほど、自分の心が動く瞬間を見つめるフィルムの魅力が生き残っていくのじゃないかと思います。
まさにデジタル疲れを起こす現代社会への処方箋。
ていうかそこを追求していきたいよね。カメラと写真好きの端くれとして。
↑手前味噌だけど、kodakさんのフォトコンで推薦貰えたの嬉しかった!