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ブリカマで作るミーンモーレー

スーパーに行ったらブリカマがとても安く売っていた。ブリのカマに、背骨近くの部位が3つほど。重さとして考えるなら悪くない。少し悩む。魚のアラは、食べるのが面倒なことが多くて(だから安いのだろうけど)、以前は鮭のアラで結構ひどい目にあった。あれはさすがに食べにくさの極みだった……。

鮮魚はどうしても食べにくさとの闘いということが多くて、もうちょっとなんとかなってほしいなあ、と思うのは多分みんな同じだと思う。美味しいけれど、食べるのが面倒。後片付けとか生ごみとかも考えるとさらに面倒、という意見が多いのは分かる。分かり過ぎる。

でも、ブリほど大きい魚になると、骨も大きくて取り出すのも簡単だし、そんなに食べにくさもなかったりする。というわけでこのブリカマはゲットすることに。

さて、どうしてたべようか。ブリと言うと大根との煮物が定番だけれど、前にやったからちょっと変えたい。カマは、形状的に焼くのが難しいので、蒸すような煮るような調理方法が失敗が無い。調理技術が無い人間は、できる方法で最高のパフォーマンスを目指すしかないのだ。

ふと、カレーを最近作っていないな、と思い立つ。んー、ココナッツファインがあと1回分だけ残っていた気がする。スパイスは常備しているので、これはカレーか。寒い日本の冬だけれど、せめて料理くらいでは常夏の空気を味わってもいいんじゃないか。

というわけで、ブリのミーンモーレー的なものでいってみよう。レシピは、敬愛するイナダシュンスケさんの15分カレーからちょっとアレンジ。そもそも分量も用意してある魚も違うので、エッセンスだけ頂いてあとは適当なバランスを目指すしかない。

玉ねぎ、熟しすぎにさしかかったトマト、冷凍してあったパクチーと青唐辛子、ニンニクと生姜もちょうど買い置きがあった。マスタードシードをスターターに、だいたいいつもの順番で炒めてスパイスイン。ココナッツファインを溶いた水を入れて煮立たせる。塩振って置いておいたブリカマを拭いてから投入して、煮立ったら弱火にしてあとは適当な時間放置。魚はあんまり長くなくても良いのだけれど、ブリカマだけは大きめなのでいつもよりは気持ち長め。

待っている間にもうひとつ豆のスパイススープを用意して、ブリの方も煮えたら完成。

というわけで、なんちゃって感が漂うブリのミーンモーレー。ある意味冷蔵庫の食材整理にもなって一石二鳥。冷凍パクチーは飾り気としては微妙だけれど、香味はしっかり出てくれるので見た目を気にしなければ全然アリ。

ブリが骨付きのものだったからか、スープに旨味がしっかり出ている気がする。塩気もほんのり程度で丁度いい。やっぱり自分好みの味は自分で作った方がバッチリ決まってくる。そりゃそうだけれど。

満足感あるカレーランチになった。ごちそうさまでした。


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