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Netflixで食生活とかサステナビリティとか

お盆の間、特に遠出する気にもならなかったので、家で映画でもいろいろと見ようかと思って、何年かぶりにNetflixに契約をした。

ふだんならこういうときには本ばかり読んでいるのだけど、ちょうど読みたい本が思い浮かばなかったことと、せっかくなのでいつもと違うことでもしてみようかと思って、映画やドキュメンタリーをいろいろと見ようかと。いくつか、Netflixの映画で面白いらしいと聞いていたものもあったので。

気になっていたのは、「ヒトは食べ物でできている」とか、

「健康"超"分析」とか

このあたりは、食べ物によって人間がどういう影響を受けるのかというのことを、いろいろな観点でフォーカスしている研究がベース。特に前者は双子を研究対象として、ベジタリアンと雑食でどういった差がでるのか、というとても興味深い内容だった。

このあたりと関連してか、環境保護関係とかがおすすめとして挙がってきたので、いくつか観てみた。「Cowspiracy」はアメリカが舞台で、環境保護団体の利権とかロビー活動とかカネの話とか、闇が深いな、と。

とりあえず、この映像を見るとアメリカの畜産業界がいかにアレなのかがよく分かると思う。日本でも、違う業界でかもしれないけど、似たようなものなのかもしれない。そう思っていたほうがいい気がする。

畜産業界、特に牛に関連したあたりが特にアレ。一応これまでもネットの記事とか書籍とかで知ってはいたけれど、改めて映像で見るとまた印象が結構違うものだと気づいた。視覚情報はダイレクトだ。

自分は、親戚が畜産をしていて、子供の時から夏休みや冬休みのときに訪れていたので牛にはなんとなく馴染みが深い。早朝の手伝いをしたりとか、搾りたてのミルクを飲んだりとかもあるし、牛の出産にも立ち会ったことがある。今考えると割と貴重な経験をしたと思う。

そのときにも思ったこととして記憶にあるのは、「本当によく食べるなあ」ということと、「本当によく水を飲むなあ」ということ。そこでは干し草を餌として与えていたけれど、本当に毎日たくさんの干し草を、一日に何回も運ばないといけなかったので大変だった。そして水も、一頭ずつに水道がつけられていてすぐに飲めるようになっていたのが印象的だった。

ずっと育てていくにはたくさんの餌と水が必要で、なんとなく効率的ではないなあ、なんて思っていたような気がするけど、今になって改めて考えてみると、全然効率的ではない、というもの。そのあたりのことが、いろいろな側面からまとまっているのが、この映像だった。

この中では「完全菜食主義になるべきだ」という主張が結構出てくるけれど、自分としては何回か主張しているように、人によって好みがあるし、できるできないもグラデーションなので、「完全」というのはさすがに誰もが実施するのは無理だろうと思っている。でも、どう考えても地球上のすべての人を満たすための肉食は限界を迎えていて、というかもう既に限界突破して破綻しているんじゃないかとも思うのだけど、ある程度は菜食に切り替える必要がある、ということは確かだと考えている。そのあたりを、まずは認識することが大事で、その次にできるかぎり行動しようと呼びかけることが大事なんじゃないかと。

認識するためには情報を広げる必要があるのだけど、それを自分たちの利益に反するから、という理由で隠蔽しようとしている各種団体の動きは、それは無いだろうと。この点については、日本に住んでいて良かったと思う。少なくともアメリカに住んでいると、情報へのアクセスそのものが難しいのだと分かる。

そういう意味では、Netflixは頑張っているなあ、と。

この辺に近いドキュメンタリーとかが、もうちょっといろいろと種類があるかと期待していたのだけど、意外と少なかったので残念に思う部分もありつつ。

ドキュメンタリーではない、いわゆる映画でいくつか気になるものも見つかったので、このあと観ていこう。今年の夏休みはこれで終わってしまう、かなあ。

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