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改めて世界史を勉強する

COTEN RADIOやたべものラジオを聞き始めてずいぶん経ったけれど、それぞれのストーリーはだいたい一部の分野にフォーカスしているので、なんとなく知識がまばらという感覚がずっとついてまわっていた。

ずっと高校生の頃の知識だけでぼんやりとしたイメージの上でエピソードを聞いていたりしているので、だいたいの流れは理解しつつも、やっぱりちょっとぼんやり感は拭えない。まあそれでも良いかな、と思いつつもどこか心の隅に引っかかっていた。

引っかかっていたので、世界史をもう一度勉強し直してみようかと思いはじめた。

聞くところによると、小学校6年あたりの社会の教科書がかなり良いという話。書店に行ってみるも意外と売っていないもので(時期が悪い)、仕方なく高校の参考書あたりをいくつか流し読みしてみる。世界史の参考書で、主に紀元前のヨーロッパ・西~中央アジアあたりのことが書かれている部分。

読んでみると、さすが、という感じ。かなり細かい内容も、しっかりと書かれている。ヒッタイトとか、フェニキアとか、ウマイヤ朝とか。いろいろと名前が多すぎてごちゃごちゃになっていたところ。でも、今読むと当時よりももっとイメージがしやすくなっていることに気づいた。たぶんこれは、最近のPodcast関連で知ったことなどが反映されているのだろうな、と。

本は本で良いのだけど、分厚くてかなり重いので、スマートフォンで見れるものはないかとネットを探してみると、こちらもありがたいことにサイトはあるもので。いくつか見てみたところ、わかりやすかったのは「世界の歴史まっぷ」と「世界史の窓」の2つ。世界史の窓は、用語集で見ていくのがなんとなくわかりやすい感じがしている。

イスラム王朝あたりを見ていて気づいたのは、東ローマ帝国やイスラム王朝、特にウマイヤ朝あたりの統治範囲が、自分のイメージと実際とでは全然違っていたこと。東ローマ帝国はもっと西までで、コンスタンティノープルあたりが東端くらいのイメージしかなかった。ウマイヤ朝(661年~750年)は、このとき既に現在のポルトガルやスペインまで統治していたことに気づいて、想像以上に早かった。このときから、レコンキスタでキリスト教の統治に戻っていく13世紀ころまで、ポルトガル近郊はイスラムの文化が続いたのか。それは確かに長い。今年訪れたポルトガルで、イスラム的な装飾が今も根付いている理由が改めてよくわかる。

街中の外壁の装飾(アズレージョ)

他にも、ゲルマン民族大移動の話でフン族移動しすぎて凄いとか、モンゴル帝国の統治範囲広すぎ都市壊しすぎとか、イスラエル近辺の王朝が細かすぎ&勃興と滅亡の繰り返しすぎとか、今の世界ともそこそこ直接的につながっていることが理解できて興味深い。ここ2~3000年くらいの歴史って、膨大で長久なものだけど、それでも隔絶したものじゃなくて現在につながっている。不思議な感覚。

1000年前の生活がどんなだったのかとか、もっと昔の5000年前の生活がどんなだったのかとか、歴史学や考古学のおかげで自分たちでもある程度は知ることができる世の中になっていて、とてもありがたい。

こういった知識は、今後も受け継がれていってほしいのだけど、そのうち消えていくのだろうか。過去の歴史書なども、戦争や統治の過程でかなり消えていってしまったものが多いらしい。過剰に装飾された情報ではなく、なるべくフラットな事実としての歴史が残っていくと良いのだけど。


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