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若者の10万票で沖縄は変わる #79

沖縄の40代以下の方、選挙には行っていますか?

「若者の投票率が低い」とか「高齢者向けの施策を謳わないと当選しない」とか聞きますよね。
実際のところどうなのか、ずっと気になっていたのですが、ややこしい公表資料を読み解いてみました。
現役政治家の方、いつか立候補したい方も必見です。

【結論】40代以下の75%の県民が選挙に行くと10万票になる

今回は、平成30年(2018年)沖縄県知事選の例に調査してみました。
まず、年齢別の投票推移データ(サンプル調査)は、以下の通りです。

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上表はサンプル調査なので、全投票数から世代割合で計算すると下表の想定になります。
この表を作るのが大変でした。。。

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表だけだと分かりにくいので、グラフにしてみます。

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10~40代の投票率が低いことがわかります。
人数的には、30~60代はほぼ横ばいですね。

10~40代の投票率が75%になった場合

では、もし10~40代の投票率が6,70代並みの75%まで上がった場合どうなるでしょうか。

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投票数が赤色の分だけ増加しました。数にすると101,940票です。
この時、当選した玉城デニー氏の得票数が396,632票、二位のさきま淳氏が316,458票なので、その差の約8万票を超える数が動くことになります。

もし若い人から圧倒的な人気を得ることができれば、30代の沖縄県知事なんてことも夢ではない数字です。

仮に全世代80%の投票率なら18万票

ほぼあり得ない想定ではありますが、全世代が80%投票すると、現在より約18万も多い票が動きます。
当たり前ですが、みんなで投票に行けば、政治を動かすことも不可能ではありません。

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データの出典

ところで、選挙データってなんでこんなに見にくいのでしょうか。
今回、「若者が投票に行くとどのような影響があるのか」を調査したかっただけなのですが、複数のファイルを読み解きながら集計するのにかなり時間を使いました。

「知事選投票確定」というファイルと「知事選開票確定」というファイルがあるのですが、投票数も7票違ってますし、ファイル上に「速報・確定・訂正」などの文言もあり、文書管理がカオスです。

なぜか年代別投票率についてもサンプル調査となっています。台帳見れば全投票所のデータ集めるのも難しくないと思うのですが、何か事情があるのでしょうか。

各選挙において、各市町村(*)で標準的な投票率を示している投票区を1か所選定し、年齢別・男女別にそれぞれ選挙当日有権者数、投票者数、投票率を調査したものである(抽出による調査)。
* 国政選挙では2市1町1村、県知事選挙及び県議会議員選挙では全市町村が対象。

平成30年執行沖縄県知事選挙及び沖縄県議会議員補欠選挙
https://www.pref.okinawa.jp/site/senkan_i/event/tijisen/h30kenntijisen.html

投票率の推移等について
https://www.pref.okinawa.jp/site/senkan_i/tohyoritsu.html

まとめ

10~40代の投票率が5,60代の平均である75%まで上がると、約10万もの票が動くことになります。
沖縄県の有権者数が約115万人なので、無視できない数字です。
平成30年の県知事選は投票率が63.24%ですが、他の選挙では50%を切るものもあります。

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身近な若者からは、給料が安いとか、仕事が無いとか聞きますが、若者が選挙に行くことでこれらの問題は少しは変わるかもしれません。

若い人の投票率をすこしでも上げることができれば、政治家も若者に対する政策を打たざるを得なくなります。

沖縄県の若者、とりあえず選挙には行きましょう!

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