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人生の夕暮れを赤く染める虎と闘魂

#48

18年ぶりのアレ、
38年ぶりの日本一の
限定記念グッズには目もくれず、
パレードはスルーしてテレビで。
モノに執着しないので財布の紐は緩まないが、
唯一、緩めて手にした闘魂
✖️虎のコラボタオル。
日本一の記念グッズが売り出される前日に
阪神百貨店梅田本店で開催されていた
アントニオ猪木 80th ANNIVERSARY
「燃える闘魂・アントニオ猪木展」に
テンションマックスで行ってきた。
野球とプロレス、虎と猪木。
僕にとって好きの4乗、好きの4倍、
最強にして最高のコラボグッズなので
値は張ったが躊躇なく購入に踏み切る。
今治タオルの品質も見た目も肌ざわりも完璧。
でも、使わない。
観賞用の肩掛けタオルなので
水に濡らさないし、汗も拭かない。
猪木気分になるためだけの必須アイテムで
闘魂タオルの取り扱いは
「アントニオおぉー」でガウンの紐に手をかけ、
「イノキぃー」で両手を上げて広げる。
相手を睨み後ろを振り向くことなく
セコンドに放り投げるのみ。 
擦り切れるほど何度も目にしたシーンだ。
あとは畳んで袋にしまっておく。
黄金の闘魂の刺繍と虎のペットマークの
すばらしきコラボ。虎と赤の見事な融合。
ブランディングという言葉もまだない
80年以上も前に阪神電鉄の社内デザイナーの
手によって猛々しいペットマークは生まれた。
虎党をやめられない理由のひとつに
ペットマークへの愛着があるのかもしれない。
このすぐれた意匠デザインが長きにわたって
燃える闘魂とともに息づいていくことになる。
没後1年、猪木ロスがないわけがない。
それ以上に去りゆく昭和の終焉を憂い、
アリスの谷村新司が歌う
「夕暮れが近づいてくる私の人生の」
歌詞が僕の心に突き刺さる。
中学生のときは素通りしていた
歌詞が僕の心に突き刺さる。
人生のテンションとモチベーションが
ノスタルジーとともに失われつつある
55歳の僕の気持ちを奮い立たせる
熱き心の、熱き夢の、闘魂タオルだ。

今週の虎党の呟き😡

819字では語り尽くせない猪木への想い。


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