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形而上学 実践哲学の学び Vol.15

第ニ章 人間

15.人の幸せ

どうしたら苦がなくなり「幸せ」を
招くことが出来るのであろうか?
では、「幸せ」とは何であろうか?
どのような状態を「幸せ」と言うのだろうか?
これには個人差が有り、
他人から見れば不幸と思える状態でも、
本人はそれほど気にならないことも有る。
他から見れば羨むような生活でも、
幸せと感じない場合も有る。
ここで言う「幸せ」は、単なる快感、満足感、
安心感ではなく、万民が共通に理解できる
「仕合わせ」、つまり物事が上手く
「為し合わせる」状態を言う。
つまり、物事が滞りなくスムーズに進み、
皆が精神的にも物質的にも充足され、
過不足ない状態である。
つまり、「和」が出来た状態である。
和とは、物心両面で均衡、調整が取れた状態で、
心、力、知恵などが合体した状態である。
それには個人の利や都合が中心では成立しない。
他、集、社会全体に思いをはせ、
法、時、所、相手の才に合わせ、
自分の言動の効果、結果を考えて行動しなくては、
為し合わせは難しい。
また為し合わせは、人間の知恵、
力だけでは難しいものである。

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