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形而上学 実践哲学の学び Vol.17

第ニ章 人間

17.人生の目的

「人生の目的は、人間完成だ」と
神、佛は説かれた。
人間完成とは、それぞれの個性
(各自の性質、性格、品性)を、
より善く世の役に立てるように、自ら仕立てること。
人格形成とは違い、存在意義を一歩進めた考えで、
それが、神、佛が、
一人一人の人間に意図されていることだ。
一人の個性が、存在価値を決めるのであって、
必ずしも個人の能力ではない。
各人の能力は、大自然の神、佛の前には
小さなもので、比較にはならない。
個性が大切になってくるが、個性には長短があり、
それぞれの欠点、短所は特徴でもある。
欠点、短所、不備な性質を、
上手く善用するのだ。
逆に欠点を、どのように世の役に立てるかが、
人間完成にある。
人間をはじめ万物は、
それぞれ処(立場、地位、分)を得せしめられ、
それぞれの個性、能力、性能に応じた
住位(交差点)を、与えられているものである。
充分、世の役に立って死ぬことが、
与えられた天寿を全うすることである。
能力万能の競争主義は、不幸を生むことも有る。


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