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形而上学 実践哲学の学び Vol.21

第ニ章 人間

21.良し悪しの規準

物事には、善悪、良否の規準が有る。
自分には「良かれ」と思ってしたことが、
よい結果を生まないことが有る。
ところが、「良くない」と思ってしたことが、
よい結果を生まないことが有る。
ところが、「良くない」と思ったことでも、
結果が幸いする場合も有る。
実は、「良し悪し」ではなく、
「善し悪し」の方が奥行きの有る考え、
行動である。
「善し」とは、「善」のことで、
善とは社会公共に役立つことを言う。
また善には、大自然の法則の下で規準が有る。
善の規準は、法、時、所、才に適うこと。
特に、法とは「形而上」と「形而下」の法則である。
この規準に則って行えば、時間的な無駄、
金銭労力、精神的にも不要な苦、
重複を無くし効率的である。
さらに、その時のタイミング、場所、相手の状況など
「或る大きな力」に作用してもらい、
指示を頂きながら行えば、案外簡単に、
的確な善い結果が出せるのだ。
実際にそのような基準が設けられて、
動いているのが大自然の働きである。
また、悪とは、善に次ぐ状態で、
善と悪は対極ではなく、絶対的な善、
絶対的な悪はなく、相対の相である。

※法、時、所、才
法は形而上下の法則
時は時、タイミング時勢
所は処、場所、位置
才は相手の能力、状態など
※相対の相
表と裏、右と左などのように、
相対する相(すがた)

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