見出し画像

形而上学 実践哲学の学び Vol.14

第ニ章 人間

14.楽しい幸せな人生

多くの人は、人生は楽しむために有り、
二度とない一生を謳歌しようと考える。
ひたすら個人のための人生で、他のため、
人のため、世のためという人は非常に少ない。
だが世を支配し、日々刻々、
人を采配する大自然の目から見た場合、
個人の楽しみや利益より、
集の中での有用価値が大切で、
また人の営みは、
世、社会に貢献することで守られるのだ。
世の役に立つからこそ、存在を認められ、
大自然から生かされているのである。
反対に、大自然の営みからすれば、
世の役に立たない者、
邪魔な者、また役目を終わった者は、
病になったり事故に遭ったりなどして、
やがて淘汰されるのだ。
だから常に、個人の我や慾、利を抑え、
周囲を見渡し、社会公共の利、
都合を優先して考え、社会の役に立つことである。
自己中心から、他中心へ価値観が変わったとき、
幸せな人生が見えてくる。
「善」の文字は羊を合字としてできた文字で、
羊は従順で、おとなしく、
命、身体のすべてを人間のために提供する動物で、
善とは社会公共に役に立つこととされている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?