日本らしい対応とエンタメ業界の現実・・・私的不祥事でビジネス的影響・声優交代へ

日本らしい対応とエンタメ業界の現実・・・私的不祥事でビジネス的影響・声優交代へ
2024/6/22

「名探偵コナン 安室透役」「ONE PIECE サボ役」の声優などで、人気のレジェンド古谷徹氏が、個人的な事情である不倫問題、ＤＶ問題で、声優の降板を表明されました。このニュースで、所属の青二プロダクションのホームページは、503エラーが出るアクセス急増となりましたね。
犯罪でもなく、民事訴訟問題にもなっていない私生活の事で、ビジネス的に責任をとるというのは、いかにも日本的ではあります。おそらく、海外なら、私生活の暴露話題にはなっても、犯罪でもないことで、責任などとる事はあり得ないでしょうし、日本でも、政治家や一般企業の役員や社員なら、全く仕事に影響する責任など取らないでしょう。ところが、エンタメ業界では、責任を取らされますというか、取らされる様になりました。昭和だったらこんな事には、なってないでしょうね。もちろん、御本人の気持ちとしての責任の取り方に、他人がとやかく言う事はナンセンスでしかありませんが、本件が、当たり前の事という認識を持つことは危うさを持つものだと思います。エンタメ業界は、表面の体裁を重要視する風潮が、時代と共に強くなってきました。これは、メディアの影響や、ネットなどでの情報拡散のスピードや情報アクセスの容易さが進んだ事も影響していると言えるでしょう。
個人的には、不倫もＤＶも倫理的には許されるものでは無いと思ったいます。しかし、その内容が犯罪レベル、刑法違反にあたる様な酷いものでなく、民事として、個別に話し合い解決をはかれるレベルのものであるなら、何も批判やヘイトをしたりする気にはなりません。無関係の第三者が関わるべきものでは無いという認識です。

今回の降板は、作品のファンからは、残念な声も出てくるでしょうし、正義に酔った批判も出てくるでしょう。
各作品のプロデューサーの方々のご苦労を勞うのみですし、交代する声優さんは、大変だとは思いますが、頑張って欲しいと思います。また、古谷徹氏には、仕事を離れて、ゆっくりしてほしいとも思います。素敵な声優演技で、多くの作品にて、楽しませて頂きありがとうございました。しばらくは、私生活の整理とリフレッシュをしつつ、後輩の育成などに尽力していっていだだけたらと思ったりもいたします。

ーー公開されたリリース文ーー
青二プロダクション
（所属事務所）
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

この度弊社は所属俳優、古谷徹に関する一連の不祥事に対し古谷本人と協議を重ねてまいりました。
その結論として直接的に著しく作品及びキャラクターのイメージを傷つけてしまった「名探偵コナン 安室透役」「ONE PIECE サボ役」の2作品につきましては、降板のお願いをし、受け入れていただく運びとなりましたことをご報告いたします。
作品に関わる全ての皆様、作品を応援してくださる多くのファンの皆様に改めて深くお詫び申し上げます。

株式会社青二プロダクション

古谷徹

この度は私古谷徹の身勝手な行動により、多くの皆様にご迷惑とご心配をおかけしております。

今回のことで作品及びキャラクターのイメージを大きく傷つけてしまった「名探偵コナン」と「ONE PIECE」の今後の出演に関しまして、作品に関わられた皆様、応援をしてくださっている多くのファンの皆様、作品、キャラクターに対して、今の自分に唯一できる償いの形として、熟考の末、断腸の思いで、安室透役とサボ役を降板することにいたしました。

多大なるご迷惑をおかけいたしました皆様にこの場を借りて改めて謝罪申し上げます。
この度は誠に申し訳ありませんでした。

古谷徹
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青二プロダクション
https://www.aoni.co.jp/