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『竜馬の如く夢は世界を駆けめぐる』     第7章 『大学の寮での生活』

英語語学学校での生活

 今まで経験したことのない充実した1日を過ごすことができる.唯々感謝しながら寮での生活を楽しんでいた。スケジュール通りに1日が快適に過ぎて行く感じである。本当に毎日生活することが楽しく苦痛のない生活が送れるのが不思議でならない。英語語学学校の授業にも慣れ、大学生との共同生活にも曲がりなりにも上手く行く日々を過ごしている。授業で一番大切にしていることは、与えられた宿題を必ず果たす。必ず、予習はすると同時に復習で知識を蓄えて行くことが必要だと日々の生活で理解できる。何しろ全ての授業が英語で行われること。日本語で一々訳さないで良いのが英語の脳を作るのに役立っているのではないかと自分なりに考える様になる。日本での6年間の英語勉強が何も役に立たないことが鮮明になる。

The ELI curriculum is academic and intensive.           We are here to help you                      Perfect your English.
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Levels and Classes                       There are three levels in the ELI program.                             Basic(L1)                          Intermediate (L2)(L3)                 Advanced(L4)                         ELI students study grammar, reading, writing, vocabulary, and listening/speaking. They attend classes each day, Monday through Friday, for a total of 22 hours of instruction per week. In addition, students should expect to have regular and frequent homework assignments.

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 毎日が規則正しくスケジュール通り1日が過ぎる事になる。教室に向かうのが何故かしら楽しくなる。何しろ、授業の前のレストランの朝食の豪華さは半端ない。カードを使用して入室すると、必ず英語学校の生徒に会う。一緒に話しながら時間を過ごす事になる。当然英語で話す事になる。英語はここでは生徒の共通語であるからである。一流のホテルの朝食に匹敵する美味しさ、好きなだけ食べられる。コーヒー及びオレンジジュース他は飲み放題である。正に天国でレストランを味わっていると感じるのは私だけではないと思う。その後色々な大学のレストランで食事をしたが、ここのレストランの食事に勝る美味しさのレストランは他にないことが分かった。因みに、レストランの責任者はブスの肥満体質の米国女性と結婚した日本人留学生だった。それは日本人留学生の中では噂になっていた。しかし、彼は何も気にしていなかった。彼は完全に米国人になっていた。 

 何故かしら、勉強することが、いつの間にか好きになる、進んで図書館に向かう不思議なことである。日本では無理やりに意識的に叱咤激励させられながら机に向かう自分の姿を思い出しては可笑しくなってきた。本来、勉強とは楽しいはずだ。新しい知識を吸収することは楽しいはずだが、何故苦痛に満ちていたのだろうか。知らない物に触れ、知識を吸収し、知識がまた新しい現象を知りたがるはずなのに。毎日楽しく授業を受ける事になる。

 校長は女性で威厳もあり留学生とはなかなか話しやすいとは言えない。今まで長い経験から留学生を信頼していないのではないかと思った。その代わりに教室で授業を担当する先生方は友人の様に胸襟を開いて気楽に話してくれる。もちろん悪逆なことは言葉でさとし導いていく方針のようだった。それも全て英語で話してくれる。何かしら理解できる不思議な世界だった。

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良きルームメイトとの共同生活

 ルームメイトとも打ち解け会話も進んだ。元来、米国人は日本人ほど普段の出来事に神経質になることもなく、揉め事が起こっても一夜明けると朝の挨拶で全て忘れた如く無頓着である。その淡白な性格には、どれほど私は色々と助けられたか分からない。ルームメイトも普段は部屋で勉強をしている。とても不思議に感じる。米国の学生は勉強しないと先入観を持っていた。私はなるべく邪魔をしない様に図書館で勉強する事にした。日曜日も図書館は空いていたので予習をする事にしている。何しと、ニューズウイークの2ページの記事の要約だけでも丸1日潰れてしまうからである。

 米国人は元来、日曜日は朝教会に行き、その後寮に戻っても勉強はしないことが分かった。日曜日にルームメイトに捕まれば全て遊びで潰れてしまう。遊びと言っても田舎町のこと、彼の友人の居る寮で楽しむことだった。英語の勉強には最高の場を提供してくれる大学の先輩には感謝しなくてはいけない。毎週日曜日は会話で過ごす事になった。その後、宿題を終えるとテレビや映画を見て英語の勉強と言って過ごす事にした。

 普段は朝、寮を出ると図書館が閉館になると同時に寮に戻るのでルームメイトの勉強の邪魔をしなくて済む。よく分からないが、米国人は何時も寮で勉強していた。しかしながら、日曜日だけは違っていた。朝から教会関係の人が留学生を誘いに来る。幸いな事に、大学のレストランは日曜日は完全に閉店になるので、教会に行けば昼食及び夕食に誘われることがある。全て無料で提供されるが、ミサの間皿が回ってくるので必ず、寄付の1ドルは必要ですがね。

 不思議に思ったが、ルームメイトとレストランで一緒に食事を楽しんだことはなかった。多分、大学の授業の時間で朝は一緒にならなかったのだと思う。米国人は他人から自分の時間内に無闇に侵入されるのを嫌う。必ず、相手の時間が許されるか質問してからの行動になる。英語語学学校の生徒として、土曜、日曜日は宿題に追われ休む暇もないのだが、日曜日の朝誘われると断ったことはない。必ず、時間になると図書館から駆けつけてルームメイトと共に行動をする事になる。それが真夜中にならない限り、図書館に戻る事になる。確か日曜日は図書館は二十時まで開館していたと思う。    明日の朝は、教会関係者の車でバブチストの教会に行くことになる。ミサの英語は理解できなくても、これがその後日曜日の日課になる。昼食を終えると、午後教会関係者から夕食に招かれない限り、自由時間を宿題に使える事になる。

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