マガジンのカバー画像

作り出す喜びー育種を語る

25
草花、花木、果樹、野菜等の育種家が、品種改良の苦労や挑戦の様子、新品種の特徴と反響、育種の醍醐味などについて、自らが語る品種開発の体験
運営しているクリエイター

記事一覧

育種は自己の表現を探る旅~ パンジー・ビオラの魅力を発信、そして繋…

    厳しい残暑が続いた9月も過ぎ、やっと秋らしくなってきましたが、皆さんお変わりなくお…

パートナー農家の花育種を支援し、開発品種による経営の改善に取り組む 

(カバー写真は仙波さんと共同開発したプリムラ・マラコイデス 3品種)      皆さ~ん、こ…

119

牧之原の生産者がどこよりも美味しいお茶を作り続けるために

 こんにちは~。トゲルでーす。  お茶を育種する水野さんの記事の記事のその2です。2~3日…

242

牧之原の生産者がどこよりも美味しいお茶を作り続けるために

 皆さん、トゲルです。前月は投稿できなかったので、少し時間が開いてしまいましたが、お元気…

155

生産現場の要望に応え、育種家の少ないアスパラガスの開発に取組む・・・30年以上をか…

    皆さん、こんにちは~。お変わりなく、お元気でお過ごしでしょうか。  新年も早いもの…

166

果肉まで赤く、甘みの強いイチゴ「真紅の美鈴」が人気品種に

 皆さん、こんにちは~  徐々に寒くなってきましたが、東京でも最高気温が20度近くまで上が…

156

育種の楽しさとは、竿にかかる大魚を 待っ釣り人の心境・・・90年の生涯を品種開発にかける!                                                                                        

          話し手  芦川孝三郎さん    多摩川に近い東京の調布市に住む芦川孝三郎です。私は、1948年東京農工大学を卒業し、大学の付属農場で勤務して3年後に23歳で東京都農業試験場(現東京都 農林総合研究センター)の研究者となり、果樹の育種を行ってきました。    当時の本業は、栽培技術の研究で、育種▾をするなど思ってもいませんでした。時間がかかるし、やるもんじゃないと思っていたんです。    当時は、国(農林水産省)でたくさんの品種が育成されましたが、私

「ゴジラのたまご」などの名を付けた個性的なスイカを開発

       2度目の育種体験記をお読みいただく前に  3月1日ブドウ「高尾」等を育成し…

父から教わった夢のある品種改良に挑戦して40年

                  育種体験記を読んでいただく前に  これまでにない色の花を…

育種の醍醐味は、元の品種が隠し持っていた魅力的な特徴を備えた新しい品種を作り出す…

   三宅勇さんは、アマリリス、アルストロメリア等の生産と育種を行い、1985年に三宅花卉園…

食卓やテーブルの上でも楽しめるコンパクトな花にしたいとパンジーの育種に取り組む

    私の記事の前で足を止めてくれた皆さん、こんにちわー!ありがとうございます。  今回…

南アメリカ地域の原生植物を生活に取り込める園芸品種に改良する育種に挑戦

 こんにちは~。  夏の暑さを引きずって秋に入っても暑い日が続きましたが、やっと秋を感じ…

15年かけて品種改良し、どこの家でも飾れる可愛らしい胡蝶ラン《ミディー胡蝶ラン》…

  ❖梨農家から洋ラン栽培を志す 千葉県北東部、太平洋に面し九十九里浜の最北端に位置する…

育成した葉がキラキラと輝くハボタン「光子」 が大反響

   私がnoteで紹介している植物新品種を生み出す育種家の体験記も   6人目となりました。今回は、兵庫県加西市でハボタンなどの花を   生産・育種している大塩芳弘さんの育体験記を紹介します。    長い年月がかかり、なかなか思ったような品種が作り出せず、労   力に見合う収益を上げることが困難で育種家の高齢化が進む中、大   塩さんはサラリーマンから花農家となり、これまでにないハボタン   などの品種を育成されました。    私の聞き書き作品は、話し手である本人から聞