「ＯＵＴ」桐野夏生さん（読書感想文）（＊ネタばれ注意）

おもしろかった。
雅子（主人公）が、
夜勤の弁当工場でバイトしてる。
５人くらい仲間がいるんだけど、
そのうちの一人がダンナを
殺してしまい、雅子たちが
バラバラにして捨てる。

雅子のカリスマ性は、
すごいと思う。43歳。

仲間みんなお金に困ってて、
そのダンナの保険金で、
どうにかするんだけど、
やっぱりほつれてきて、
仲間割れする。

そのうちに、ヤクザな佐竹という
男に目をつけられ、
雅子にほれ込んで、
自分のものにしようとする。

工場のブラジル人青年、
カズオも雅子（夫と息子あり）
にひかれていて、その純愛は、
涙ぐましかった。

結局、佐竹につかまり、
レイプされる雅子。
不思議なのは、佐竹はもとより、
雅子まで、懐かしい、
「元の巣に戻った」と感じていること。

ま、ストーリー長すぎて、
説明できないけど、
でも、結局、雅子が
手術用のメスで佐竹の
ほおを切り裂き、
出血多量で死なせてしまう。

そんな佐竹に、「一緒に生きよう」と
いう雅子。

佐竹を失っても、でも、
一人で海外で新しい生活を
しようと思う雅子はアッパレ。