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「玉蘭」桐野夏生さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

桐野さんって、どういう方なんだろう。
ネット検索では、石川県生まれなんだけど。

なんか中国にやたらと詳しくて、
(「東京島」のときも)
大連引き上げ組?とか思ったけど。
そんな年齢でもないよね。

この話、有子っていう現代の女子が、
現実逃避して、上海に留学に行く。

そこで、大おじ(戦時中亡くなったくらい?)の
質(だたし)の幽霊と出会う。

生きてたら100歳近いっていうけど、
最後に98歳の質がいるから、
有子が見たのは生霊(上海に
置いてきてしまった若き日の質の亡霊)
だったみたい。

私もきっと、近い身内の前なんかに、
ぜーったい姿現さないけど、
ナイアガラに来た知り合いの孫とかに
生霊でも幽霊でも語っちゃうかもね。

とにかく、現代と1990年代初頭の
上海の恋愛が並行している物語。

本当の質は、桐野さんのホントのおじで、
52歳に自死してるらしい。
この話の質は98歳まで生きてるけど。

52歳で自死したおじに、興味がわくなぁ。


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