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慶應義塾大学卒業

さて、タイトルにあるように、この度、晴れて慶應大学を卒業することができました。
先に待っている未来にワクワクしながら入学式を迎えたのは既に5年も前の話。後々ドイツの大学に単位を移して転学すること、もしくは退学しても良いと覚悟して渡独したのももう3年前の話。あっという間の大学生活でした。そのうち日本にいたのは最初の2年間だけでしたが、コロナもあり、幸運もあり、なんとか卒業まで辿り着くことができました。
卒業したことはよかったとか、卒業しなくてもよかったとか、そんなことは現段階ではわかりません。卒業していなかったとしても、自分は自信を持って別の道を進んでいただろうと思います。卒業した以上は、今後の自分の人生において、この学位に価値を持たせるべきなのかなと感じています。

今回の記事では、サッカーに関すること以外の大学生活について振り返ろうと思います。

大学で得た財産〜出会い〜

大学生活は私の視野を間違いなく広げてくれました。
大学入学以前の私はサッカー漬けの生活をしていたということもあり、見ている世界、知っている世界が非常に限定されたものでした。大学入学によって、私は自分の知らない世界を見せてくれる友達に出会いました。これは私にとって大学生活における何にも変え難い大きな財産になったと思います。

長期休暇の度に気づいたら海外にいる友達、芸能活動をしながら学業も一切妥協せずにやり抜く友達、生活費は全て自分で稼ぐ友達、早いうちからインターンをして社会に飛び込む友達、部活・サークル活動に一生懸命打ち込む友達。

自分の視野が広がったからこそ、よりサッカーが好きになりました。自分とは違うフィールドを知れば知るほど、サッカーに対する熱量が大きくなったと思います。

彼ら、彼女らの自分とは違う分野で一生懸命に生きている姿、キラキラ輝く姿を見てとても刺激を受けました。今でも、「自分だって負けてられない。もっと頑張ろう」と思わせてくれる大切な友達です。

オンライン授業を乗り切った1年間

さて、オンライン授業を乗り切った1年間。今だから笑って思い出話として話せますが、当時は毎日本当に泣きそうでした(笑)。
ここで少し時系列の説明をします。

2020.3~2020.12 休学&語学学校
2021.4~ 復学&ボン大学語学準備コース
2022.4 ボン大学正規入学(詳しくは前回の記事で https://note.com/hiro__0415/n/nb73c0d759c3b
)

2年生が終わったタイミングで渡独し、1年間休学をしてドイツの語学学校に通っていました。1年間の語学学校が終わり、無事に目標としていたB2レベルの試験に合格しました。そしてその後の1年間はボン大学の語学準備コースへ入学する予定でした。つまり、慶應の休学はもう1年延長するつもりでした。
ところが当時のドイツはロックダウン真っ只中。語学学校が終わり、ボン大学語学コース入学までの空白の3ヶ月でかなり思い悩んでしまい、一度は本気で一時帰国を考えました。ボン大学の入学許可を得た後でしたが、サッカーもできず、ロックダウンしていて、自分はなぜドイツにいるのかと、正直かなり病みました。ロックダウンのない日本で社会人チームに混じりコンディションを整えた方がいいのではないかと考えました。日本にいるならその間は大学にも復学できるのではないかと思ったのが始まりです。
最終的には、自分の所属しているチームがドイツにあること、自分はここで生き残っていくべきだという結論に至り、ドイツに残ることにしました。ただ、コロナ禍でオンライン授業がほとんどだったタイミングということもあり、復学に関しては特別に許可され、ドイツからオンラインで授業を受けることにしました。これも自分からアクションを起こして交渉していなければできなかったこと。大学の柔軟な対応には本当に感謝しています。
そんなこんなで、2021年4月からは慶應大学とボン大学の語学準備コースに通う生活が始まりました。

5月、6月にもなると、ロックダウンも終わり、語学コースは対面になり電車で毎日通うようになり、サッカーの練習も再開し、それに加えて慶應のオンライン授業を受けるという生活になりました。

1日のスケジュール
6:30 起床
7:30 出発
9:00~12:30 ドイツ語授業
14:00 帰宅
14:00~15:00 昼食、家事
15:00~18:00 オンライン授業
18:30 出発
20:00~22:00 トレーニング
23:00 帰宅
23:00~24:00 夕食、シャワー
24:00 就寝

ドイツ語の授業も大学入学に向けて勉強しているためある程度レベルも高く、毎日良い量の宿題も出ていました。宿題は主に行き帰りの電車の中でやるなど、毎日、いかにして時間を効率的に使うことができるかと頭を使う日々でした。
期末レポートの提出時期は机の前が付箋だらけになり、分単位で締め切りと戦っていました。時差の関係で夜中の3時にオンライン試験を受けるという経験もしました(もちろんその試験の前にはトレーニングがあり、後はドイツ語の授業へと向かいました)。

正直、大学受験の時よりも勉強していたと思います。発狂しそうになることもありましたが、ロックダウンの頃に比べると、忙しくてやりがいのある毎日を過ごせることが幸せでした。
自分で決めた道。やると決断したからこそは責任を持ってやり切ろうと頑張ることができました。

オンライン授業がほとんどだった3年生の間になんとか卒業単位を取得することができました。そして先日、晴れて卒業することができました。

大学生活

素敵な友達との出会い、自分が決めたことをやり遂げた時の達成感、行動することの大切さ。5年間の大学生活でたくさんのものを得ることができました。人生まだまだこれから。この大学生活を価値あるものにできるかどうかは今後の自分次第。
自分の信じた道を覚悟を持って歩んでいきます。

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