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ドイツで引っ越ししてみた

ドイツで初めて引っ越しを経験した時のことについて書こうと思います。


<前情報>

まず、私はドイツ渡航前にケルン市内で部屋を探しました。が、本人が現地にいないと不利な面も多く見つけることができませんでした。

そこで、通う予定だった語学学校に紹介してもらい、3月から住むことのできる家となんとか契約することができました。

この最初の家のことについてはまた後日書こうと思います。

最低でも3ヶ月は最初の家に住まなければ行けなかったのですが、何かと不自由な面も多くとにかく6月の頭で引っ越したいと思っていました。


<アプリと毎日にらめっこ>

ドイツで部屋を探す時によく使われているのがこのアプリです。

他にもいくつかあり使ってみましたが、私はこれが一番便利だと感じました。

WGというのはWohngemeinschaftの略でシェアハウスを意味します。ドイツではシェアハウスという暮らし方が学生を中心にかなり普及しています。一人暮らしよりも家賃を低く抑える事ができる点、ドイツ人と一緒に生活する事でドイツ語の上達に有利な点を考慮し、私もシェアハウスをメインに探すことにしました。

まずは気に入った物件を見つけた時に送るメールの本文を考えました。当時はまだドイツ語力が不十分だったため、英語で書きました。

(今振り返ってみると、ドイツ語で書いた方がよかったのではないかと思います。ドイツ人に英語でコンタクトをとってる時点で、彼らからしたら少し壁を感じてしまう可能性もあります。)

次にアプリをくまなくチェックして、気になった物件には片っ端からメールを送りました。ドイツで家を探す時に重要なのはとにかくタイミングだそうです。アプリに公開された瞬間から勝負が始まっています。ちょうど私が部屋を探していた時期、ドイツはロックダウン中だったので、暇さえあればとにかくアプリを確認していました。(それくらい引っ越したかったです笑)


<物件見学〜内定通知>

まず衝撃的な事実から言うと、私が送ったメールの数は120件以上でした。そして「ごめんなさい。もう既に他の人に決まってしまいました。」という落選のメールを含めても、受け取った返信メールは十数件。その中で実際に現地に見学に行く事ができたのは3件。オンラインでの見学が2件でした。見学できたからといって入居できるわけでは全くなく、見学の許された者の中から入居者がセレクションされます。特にシェアハウスの場合は、これから一緒に住む人を選ぶわけなので、見学の際の短時間でお互いにフィーリングが合うかどうかを確認しなければいけません。また、シェアハウスにも色々なタイプがあり、完全にオープンでご飯を一緒に食べたり、いろんなことを一緒にやるシェアハウスや、1つ屋根の下に住んでいるものの各自の部屋に鍵が付いていて、ご飯も自分の分しか作らないシェアハウスなどもあります。つまり、自分の求めているシェアハウスを見つけ、かつ、見学の際に同居人として選んでもらえるようにアピールする事が大切になります。

幸い、私は2件の内定をもらえました。120件以上のメール送信の末、2件です。そして立地もよく、同居人もフレンドリーだった今の家に決めました。


<おまけ>

ドイツで一人暮らしを始める場合は、基本的に何から何まで全て自分で揃える必要があります。空っぽの部屋に入居するというケースがほとんどです。キッチンの設置から、家具を揃えるまで全て自分でやらなければいけません。その部分がネックになることもあり、私はシェアハウスを選びました。

シェアハウスの場合、キッチンや洗濯機、冷蔵庫などは心配しなくて良いのですが、前の住人が家具を全部持って引っ越す場合は、自分の部屋のみ一から家具を揃えなければいけません。また、前の住人がこの家具を置いて出て行くからいくらで買ってほしいと言ってくることもよくあります。この場合、その部屋を希望する人は他にいくらでもいるため主導権は売る側にあります。買いたくないと言えば他の候補者が入居することになるでしょう。

そして私のケースですが、なんと、前の住人がほとんどの家具を無料で残していってくれました。これには感動しました。本当にありがたいです。ベッドマットレスと椅子を買うだけで新しい生活を始める事ができました。


<あとがき>

ドイツでの初めての引っ越しは幸運もあり、大成功に終わりました。ただ、今振り返っても、毎日アプリをみて次から次にメールを送るという作業は想像以上にきつかったです。

しばらくは引っ越ししたくないです。というか、今の家とても気に入っています。今の家での生活のこともまた機会があれば書いていこうと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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