父の言葉
「ワシの世話とか考えんでもええけえ。お前は昔のことよお覚えとるんじゃけえ。それを書いてくれえ。」
定年退職後,短時間勤務に切り替わり,
時間が出来たから買い物とか用事とかなんでも頼んでね。
と張り切って伝えたわたしの申し出を
剣もほろろに断って,
父が言った言葉。
一人息子の小さな頃は
毎日面倒を見てもらってた
その恩返し。
それから
姉からの強い要望〜ここで怯んだら,また怒られる〜
二つの思いが強すぎて
はっきりと断られたショックが強すぎて、
父の言葉を,頭のどこかに
おいやってしまっていた。
程なく,この世を去ってしまった。
この”note ”という
表現の場を見つけて
書き続けることに少し慣れてきて
改めて,父の言葉が甦ってくる。
そろそろ書いてみようか。
ゆっくりと
少しずつ
昔の思い出を。
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