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9月5日誕生日に思う コロナが収束したら、フレディに会いに行く

出会いは、だいぶ前だった

小学5年生の頃、私は、3つ上の姉の影響で、洋楽を聞いていた。
ベイシティローラーズにはまり、タータンチェックに埋もれていた。

ちょうどその頃、脳裏に焼き付けてしまった一つの映像がある。
4、5人のロン毛の人たちが暗闇に浮かび上がってくる。やたらと高い声で叫びながら…。

そう、後から思えば、あれはボヘミアン・ラプソディのQUEENだった。QUEENという名前はよく耳にしていたが、あの怖い映像の人たちだとは思っていなかった。
どこかでKISSと混同しているところもあった。

2018年12月17日 運命の日

職場の同僚が、QUEENの映画を観てきたと言った。
感想は、NG。ゲイの話もあって、自分には合わないと言っていた。

QUEENをはっきり知るいい機会かも、と仕事帰りに、映画「ボヘミアンラプソディ」を観に行った。
1回目ーー「ふーん」
2回目ーー「・・・」
3回目ーー「ちょっと待て」
4回目ーー「ヤバいっ」
最終的に、応援上映も含め、計7回。そしてDVDまで買ってしまった。
「ちょっと内気なお姉さん」→「おばさん」→「陽気なおじさん」と変身していくフレディ。どの変遷過程も、色っぽい。
中でも「おばさん」時代のフレディはサイコーにセクシーだった。
次々とイメージを変えていくその変遷途中で感じる、迷いや憂いを含んだ眼差し、やさぐれ感に惹きつけられた。

ぴっちりコスチューム姿を見て、こんなにセクシーな男はいないと思った。

観客と作り上げるステージは、やさしさで溢れていた。

フレディと出会って、モノクロだった私の人生に「色」がついた。

コンサートで絶叫


私が大学生だったときにも、QUEENは来日していた。

もっと早くに、きちんとQUEENを知っていればよかった。
コンサートに行きたかった。

努力しても、叶わぬ夢。


だって、フレディはもうこの世に…


いたっ!

なんと、フレディに会ったのである。

2019年4月20日(土)幕張メッセ。
QUEENのトリビュートバンド、アルゼンチンの「GOD SAVE THE QUEEN」。そのボーカルのパブロ・ペイディンがステージパフォーマンスを始めた途端、涙が噴き出した。

フレディ…

顔、スタイル、声、歌、そしてステージパフォーマンス。
まさに、ちょっと緊張した「陽気なおじさん」だった。

こんなことがあるのか…
時間よ、止まってほしい…

幸せな時間だった。

やっと出会えたフレディ。
フレディのコンサートがまだこの世にあることが分かった。

コロナが収束したら、また会いに行くよ。


今日から9月。
9月5日は、フレディの75回目の誕生日。

フレディ。
すれ違ってしまったけど。
ありがとう。

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