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USCPAにかかった費用と勉強時間

こんにちは。イルカです。
今回はUSCPA全科目合格までにかかった費用や勉強時間、勉強方法について書こうと思います。
僕は人よりも多く時間もお金も費やしているので、どちらかというと失敗談として読んでもらえると良いかと思います。


USCPA全科目合格にかかった費用

僕の場合、以下のような結果となりました。
(受験料も当時のレートで円換算しています)

  • 予備校代(A校) :約 ¥560,000

  • 学歴評価などの手続き費用:約 ¥25,000

  • 受験料:約 ¥1,250,000

  • 試験会場への移動費:約 ¥300,000

  • 勉強時のカフェ代:約 ¥400,000

  • 追加教材(T校REGテキスト):約 ¥48,000

計:約 ¥2,583,000

改めて計算するとすごい金額ですね…
試験会場への移動費については、僕はFAR合格後に地方へ転勤となり、AUD受験から試験会場へ飛行機で行かなければならなかったので、航空費+宿代もかかっています。
また、僕は自宅であまり勉強ができないタイプで、主にカフェで勉強していたため、そこも結構かかっています…
勉強を始めたての頃は家計簿をつけていたのですが、思ったより出費が多いのを見て、カフェ代などをケチってしまい、勉強に支障をきたすので途中でつけるをやめました。
また、勉強を始める前の予算としては「予備校費と手続き関連、受験料等で100万円くらいかな」と高を括っていました。
ただFARの3回目あたりの受験から雲行きが怪しくなり、最終的には倍以上の支出となってしまいました…

各科目の勉強時間と点数の推移

英文会計入門~単位取得(150h)
FAR(1000h) :60 ▶︎ 65 ▶︎ 67 ▶︎ 72 ▶︎ 84 🏁
AUD(700h):67 ▶︎ 69 ▶︎ 72 ▶︎ 72  ▶︎ 74 ▶︎ 76 🏁
BEC(350h):75 🏁
REG(350h):67 ▶︎ 83 🏁

総勉強時間:2550h
受験回数:14回

初投稿のnoteにも書かせていただきましたが、僕はFARとAUDで非常に苦戦しています。
よくUSCPA界隈では「FARは山でAUDは沼だ。」という話を聞きますが、僕はそれにまんまとはまった感じです(笑)
特にFAR受験に関しては、まだ勉強法が確立しておらず、とても遠回りをしてしまったと反省しています(勉強法の反省は後ほど書かせていただきます)。
BECとREGについては運良く少ない受験で合格できましたが、それぞれの受験時は「たぶん落ちただろう…」という手ごたえでした。
また、「よくこんなに受験していて撤退を考えなかったな」と思われるかもしれませんが、撤退は何回も考えています(笑)
まず、FARの5回目の受験時に、「これで落ちたら撤退しよう」と決めていました。しかし奇跡的にその受験で合格できたので、継続することにしました。そして、AUDに落ち続けてFARのエクスパが近づいていたのでBECを受験して、これで落ちたら撤退しようと考えていたのですが、それも合格しました。
不思議なもので、撤退を考えた受験時に合格したので、後戻りできずに走り続けたような状況だったのです(笑)
正直、途中からは「全科目合格して大手企業に入ってキラキラしたキャリアを歩むぞ!」なんて思いはありませんでした。ただただ、ここまで来てしまったので後戻りできず、必死にしがみついていただけです。
そして、USCPA受験で落ちた事のある方は分かると思いますが、スコアリリース時のあの絶望感を10回も味わっているので、それなりにメンタルは鍛えられました(笑)

勉強方法と反省点

USCPAの勉強法と反省点を書かせていただきます。
先に謝っておきますが、各科目の細かい論点は忘却の彼方となっていますので、大まかな勉強方法の反省点を記載します。

まず、日々の勉強のスケジュールですが、平日は仕事前と仕事終わりの勉強で1日 2〜3時間。土日祝は1日5〜8時間という感じで、週で20時間は必ず勉強するようにしていました。
1日の最低勉強時間は決めておらず、週単位で管理していました。
というのも最初は営業職で仕事上の付き合いもあり、どうしても勉強できない日があったので、自己肯定感を下げないためにも日々の時間の管理はしていませんでした。
飲み会も断れるものは全て断っていたので、生活としては仕事するか勉強するかの2択という感じで、とてもしんどかったです。

続いて、「失敗だった勉強方法」と「やって良かった勉強方法」について書かせていただきます。

●失敗だった勉強法

  1. 英文会計入門 〜 単位取得に時間をかける
    これは多くの方が書かれていますが、特に単位取得には時間をかけないほうがいいです。僕の場合はニューヨーク州出願だったため、単位取得時にFAR以外の科目の勉強も必要でした。
    当時はFARでどれくらいの勉強時間がかかるか想像できていなかったので、他の科目の勉強も丁寧に行っており、それなりの時間を要してしまいました。丁寧に勉強しても、その科目の受験時には当時勉強した事は忘れてしまっているので、単位取得と割り切ってしまう方が良かったと思いました。

  2. 問題集を1問1問丁寧に解く
    これが一番大きな失敗だったと思います。
    FARの勉強を始めたての頃、MC問題で分からない点はしっかりと解説を読んで理解しようとしていました。1周目で分からなかった問題をノートにまとめており、その作業にかなりの時間を要してしまいました。FARの範囲は莫大なので2周目に突入する頃には1周目の記憶など無く、また1から覚え直すという感じでした。途中でこの勉強方法は非常に効率が悪いなと思い、回転数重視の勉強方法にシフトしました。
    おそらく1000hかかったFARのうちの400hくらいはこの方法で勉強しており、本当に無駄だったと反省しています。
    USCPAを合格された多くの方が、「USCPAは範囲が広い試験なのでMCは回転数重視で勉強した方がいい」と言っています。
    そこを僕は素人ながら「もっと効率的な勉強法を編み出してやる」と調子に乗っていたので痛い目を見ました(笑)
    とにかくUSCPAの勉強を始めたての頃は、合格された方の勉強法を素直に取り入れるのがいいかと思います。

  3. RQで十分な対策をしない
    これもFAR勉強時の失敗ですが、初回のFAR受験時はRQを解かずに受けています。初回受験までは実際の試験は問題集と同じような問題が出るのかと思っており、実際の問題を目にした時は衝撃を受けました。
    2回目の受験からRQで対策するようになり、問題自体には驚かなくなりましたが、そもそもRQの正答率が低かったので点数もあまり伸びませんでした。合格した時はどの科目もRQの正答率は8割くらいの完成度でした。

●やって良かった勉強法

  1. 他校の教材にも手を出す
    これは賛否両論あるかと思いますが、僕としては使い方によってはこの方法はすごく効果があると思います。
    とはいえ僕も他校の教材に手を出したのはREGだけなのですが、これは本当に良かったと思っています。初回のREG受験時はA校の教材のみで挑み、failしました。そしてA校の教材だけではBasisの解説が物足りないと感じたので、巷で評判の良いT校の直前対策に手を出して2回目の受験で合格できました。受験された方は分かると思いますが、実際のREGの試験はBasisが本当に多く出てきます。T校の直前対策の教材はそこが分かりやすくまとめられていたので、非常に役立ちました。また、AUDは長期化してしまったのですが、これもBeckerに手を出した方が良かったのかと思いました。
    AUDはテキストをしっかり読みこんで理解することが大事と言われますが、僕としては何回も読み込み、問題集もRQも9割の完成度で試験に挑んでいますが、何回も撃沈しました。僕としてはBecker等に手を出して、数多くの問題に触れ、ローラー作戦で挑んだ方が良かったと思いました。
    このように書きましたが、合格された多くの方は他の教材に手を出していないので、ベースは一つの教材を集中的にやり、本当に行き詰まったら他の教材に手を出す程度が良いのかと思います。

ごめんなさい。やって良かった勉強法をいろいろ考えてみたのですが、これ以外に思いつきませんでした…

まとめ

今回、USCPA全科目合格までにかかった費用と勉強法について書かせていただきましたが、合格された方の多くは僕みたく独自の勉強方法を編み出さず、効率的な試験対策をして、短期間で合格されています。
USCPAに申し込んだ当初、予備校の1000時間で合格できるという謳い文句に見事に釣られて、見込んでいた倍以上の時間とお金を費やしてしまいました。振り返ると僕は何回も撤退を考えているのですが、その度に合格したので、撤退しようにもできない状態になり、走り続けるという感じでした。
周りの方には「よくモチベーションを保ってられるね」と言われるのですが、最後の方は前向きな気持ちなんてほとんどありませんでした。3年近く勉強と仕事を繰り返し、お金も200万円近く費やしている中で、周りの人が楽しそうな生活を送っているのを見ると、「これで合格できなかったら、これまでの時間は一体何だったんだろう」と何度も強い恐怖感に襲われました。
最後のREGの受験時は、落ちたらFARがExpireかつ半年後に新試験制度が始まるとい状況で、心身的に勉強を続けられる自信がありませんでした。
また、14回も受験しているので、不合格通知も見慣れているんじゃないかと思われるかもしれませんが、全然そんな事はなく、1回10万円近くかかる試験なので毎回本気で勉強しており、結果を見る度に酷く落ち込んでいました。
今年から試験制度も変わり、試験内容やスケジュールが大きく変わっているので、記載した勉強方法は役に立たないかもしれませんが、もし現在USCPAを受験されていて、なかなか合格できずに行き詰まっている方がいらっしゃれば、ここに14回も受験している人間がいますので、少しの励みになればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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