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機能安全コンサルテーション

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自動車機能安全の実務経験をもとにコンサルテーション事例を紹介します。コンサル内容は製品名、顧客名、請負会社名がわからないように抽象的に書いてあります。キーポイントはついていると思… もっと読む
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機械学習と倫理に関する一考察

はじめに 既に機械学習(以降、MLと略します)と安全性については書きましたが、今回はMLと…

hiro
2週間前
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機械学習の安全性についての一考察

はじめに 機械学習[1]の統計的アルゴリズムをソフトウェアまたはハードウェアで実装する場合…

hiro
2週間前
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サイドエアバックは必要か

はじめに 自動運転車や自動ブレーキ車が普及した場合でも、エアバックは依然として不可欠な…

hiro
1か月前

冗長化

1.はじめに  システムや回路の機能安全化対応の1つに冗長化(Redundant)があります。冗…

hiro
2か月前
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要求や要件が満たされていることを確認するためには何をしたらよいでしょうか

トレーサビリティとは  機能安全(Functional Safety)では、要求(Requirement)―Design S…

hiro
3か月前
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安全文化とは

はじめに「安全文化」という言葉は、人々に異なる印象を抱かせるかもしれません。工場での勤…

hiro
8か月前
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変化点に潜む心配事を解決する素晴らしい方法

はじめに自動車業界には、変化点に潜む心配事の対策を立案する素晴らしい方法があります。それは、DRBFM (Design Review Based on Failure Modes)で、トヨタ自動車が開発した品質不具合の未然防止手法(またはツール)です。DRBFMは、変更点に潜む心配事(故障モード)とその影響を解析し、その対策をレビューしながら決定する手法です。変更点に焦点を当て、その変更が製品やプロセスにさらにお客さまにどのような影響を及ぼす可能性があるかを関係者でレビュー

ISO 26262のレビュー

はじめに自動車の機能安全規格ISO 26262には、安全ライフサイクル(safety life cycle)の検証(…

hiro
9か月前
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V&V(検証と妥当性確認)とは何か

はじめに政治家やコメンテータが、「○○を検証しなければなりません」、「○○の検証が必要…

hiro
9か月前
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あなたにとって選択とは何ですか?

はじめに直観で○○を選択しましたと言う方がいます。その選択がいつも当たればよいのですが…

hiro
9か月前
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SOTIFに基づいた自動車の安全技術(ヘッドライト・コントロール)

はじめにSOTIF(Safety of the Intended Functionality)は、ISO 21448で規定された国際規格…

hiro
9か月前
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機能安全コンサルテーション

はじめにその昔、自動車の機能安全の実務コンサルタントをしていたとき、お客様から多くの質問…

hiro
1年前
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電子部品の機能安全対応

背景電子部品メーカのA社は、顧客の自動車部品メーカのX社に10年以上高品質な電子部品を提供し…

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hiro
1年前

ISO 26262自動車機能安全作業成果物の作成

相談某自動車部品メーカXのA課長から、次のような相談がありました。  ISO 26262の自動車機能安全の作業成果物として、何を作成しなければいけないかはISO 26262の規格書に書いてあるためわかるんだけど、製品の機能安全認証を取るために、設計と分析の結果として作業成果物に何を書けばよいのかがわからないため教えほしい。 そして、その製品開発プロジェクトZの機能安全作業成果物の作成を業務委託したい。 今までその製品について作成した設計書、解析結果、議事録は文書管理システム

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