ウェイトトレーニング           ~現代サッカーの基盤~

サッカーと怪我
サッカーにおけるけがとは何者なのでしょうか。
 それは時に選手の希望を打ち砕き、プレイヤーの夢を明るいものからどす黒いものへと変えてしまう悪魔のような存在、と定義する人がほとんどでしょう。
 そんな中で、一人のサッカー選手、本田圭佑は言いました。けがとは神が与えた試練であり、成長のチャンスであると。しかし、サッカーを幼稚園から高校までつづけて来た私にとって、けがはなるべく避けていきたいというような、いわゆる邪魔な存在でした。
 実際に、サッカーはけがをしやすい競技としてバスケットボール、アメリカンフットボールと続いて3位となっています。また、選手の例を挙げると、ガンソです。彼はブラジルの至宝として若いころから注目を集めていましたが、度重なるけがに悩まされ世界のトップスターと言われるまでには化けることはできませんでした。このように、けがに悩まされ、才能を開花させることが出きなかったという事例は多数存在しています。そんな中で、けがについて知り、その改善策を練っていくことはサッカーで成功を得るための一つの手段であるといえるでしょう。
 そんな中で、私は私の実体験や世界の事実をもとにウェイトトレーニングについて話していきます。

ウェイトトレーニング
ウェイトトレーニングとは何者でしょうか。
 身長、体重は一昔前のプレイヤーと比べて大きくなってきています。実際に2002年のワールドカップの平均身長は180cm、体重は75㎏に対して、2018年の身長と体重の中央値は183㎝、77㎏と少しではありすが、上がっているのです。この数値はフィジカルレベルは過去と比べると上がっていることを示しています。
 そんな時代の流れの中で、ウェイトトレーニングを取り入れてサッカーを発展させていこうというチームがあります。そのチームの名はいわきFCです。私が友達から聞いた話では、いわきFCは日頃の練習の6割程度がウェイトトレーニングを含む、ひゅじかるトレーニングだそうです。何年か前には、そのチームは地域リーグにもかかわらずJ3のチームを破り、天皇杯に出場しました。
 また、私が寮生活をした高校も週に1回、専門のトレーナーを呼んでトレーニングをするという機会がありました。こうしたウェイトトレーニングに対する考え方は5年、10年前に比べて深まっているといえるでしょう。
 筋トレをすることのメリットは、世界中のチームを見ると明らかなのです。しかし、それは時々よくない影響を及ぼすこともあるというのが自分や自分の周りの選手たちから発見しました。
 まず一つ目として、周りのチームメートに比べて、筋肉の劣りはけがを誘発することにつながります。特に、エリート校の選手なんかは、それまでに人よりも勝ってきたことが多い傾向にありので、負けることや、人より劣ることを極端に嫌う傾向があります。そんな中で、A君がB君よりもおもりを持てないとします。すると、A君は自分の限界である重さよりも超えた重量を扱ってしまうのです。これを一般の方が聞いた時、おもりをより持つことはいいことじゃないか、と感じるかもしれません。しかし実際に、筋肉が発揮できるエネルギーの量は人それぞれ決まっていて、その限度を超えてしまうとその負担は筋肉だけでなく、関節や骨に影響を及ぼしてしまうのです。その一連の流れが原因となって、選手がけがを引き起こすケースが自分の高校時代でありました。
 その改善策として、もちろん自分の限界を知ることとそれを知らせるトレーナーをつけることはもちろんですが、それ以前に小さいころ(小中学生)からのトレーニングは重要な役割を果たすでしょう。実際に、自分の友達で、中学生にころから筋肉トレーニングを行ってきた選手がいました。その子は高校の3年間、けがで離脱をしたのがわずか1回だけとほかの選手よりも少なかったのです。その子は身体的に周りよりも優れていたので、周りの子のおもりの重量を上げることはあっても、周りに影響されておもりが上がることはなっかたでしょう。
 次に、ウェイトトレーニングは時々、左右、前後の筋肉のバランスを壊すことがあります。実際に、イチロー選手は体を大きくするために、ウェイトトレーニングをした時期がありました。しかし、彼はその後のスイングの振りが遅くなり自分にのフォームに合わなく結果につながらなかったと言いました。このような例のように、ウェイトトレーニングをしたことで、体のバランスを悪くし、コンディションを落としてしまうケースがあるのです。
 実際に、高校時代のトレーナーは左右、前後の筋肉のバランスの崩れた状態で走ることは、はガタガタの地面を走っていること同じことだと言っていました。例えば、左右の足の筋肉の量が違うと、地面を蹴るパワーが左右で異なってきます。そうなると、筋肉は負担にある程度対応できますが、関節や骨は筋肉と比較すると左右均等なのでその負担に耐えられないのです。
 ウェイトトレーニングを行っていくことは今後さらに主流になってくることに間違いはないといっていいでしょう。そして、そのトレーニングは選手たちにとって巨大な武器となっていくでしょう。しかし、前に述べたように、そのトレーニングは選手たちにとって成長の妨げになる可能性が秘めていることを忘れてはいけません。だからこそ適切な人から、正しい情報を得て、各自に合ったトレーニングを見つけ、実行していくことはプレイヤーにとって必須な能力と言って間違いはないでしょう。

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