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【CAP高等学院代表・佐藤裕幸の教育への情熱と挫折】

こんにちは。通信制サポート校・CAP高等学院の佐藤です。

 現在、9月入学の生徒募集のために様々な取り組みを始めています。CAP高等学院は、通信制・鹿島学園山北高校のサポート校として2020年の4月に開設しました。ミッションは「高校生と社会の間にある(と勝手に思われている)様々な垣根を壊し、新しい学びのインフラを構築、高校生と社会をつなぐサポート校になる」です。そのためには、CAP生が高校卒業に必要な単位を最速・最適に取得して、そうすることで生じた有効な時間を自分がしたいことに没頭できるようになれることを目指します。

 そこで、代表・佐藤がどのような想いで、通信制高校サポート校を立ち上げたのか、何回かに分けて書いていきたいと思います。(なお、ここに記載される内容は、CAP高等学院のFacebook にも投稿されています)

 大学卒業後、完全1対1個人指導塾の教室長として、 16 年間勤務してきた。授業時間中は一人の生徒のみの学 習指導だったため、生徒の学習状況や学力を完全に把握しながら指導ができた。指導方針は「量が質を凌駕する」。反復練習を繰り返し、長時間の学習になるように課題を与え続けた。課題ができないときはかなり厳しく説教をする、ある意味“恐怖政治”に近いものがあった。しかし、一定の成果を上げることも出来ており、医学部や難関国立大学、早慶への合格者も出した。

 そのような中、慶應義塾大学文学部に現役合格したある生徒が、入学後3ヶ月で退学した。退学後塾を訪れ、「慶応に合格できたのは間違いなく先生のおかげですが、 正直受験勉強は苦痛でしかなかった。そして大学に行って僕のしたいことは大学ではできないことが分かった。僕はマグロ漁師になります。」と語った。その時、「私は生徒の何を見ていたのだろう?」と考えるようになり、一度教育業界から離れることを決意した。 

 外資系生命保険会社・冠婚葬祭互助会販売代理店として営業を5年勤めた後、1年間個別指導塾で教 室長として勤務し、その後私立高校の非常勤講師として2年、私立中高一貫校の常勤講師として4年勤務した。

 最初の勤務校で習熟度クラスを担当することになった。2クラスを成績順にA・B・Cの3つのコースに分け、少人数指導を実施した。私はBコースとCコースの担当となった。授業初日、生徒たちの前で、「私の目標は上のコースの平均点を上回るコースにすること。そのためにはみんなの頑張りが必要だし、僕自身も努力をします。だから僕についてきてください。」と語った。授業中は大切なことを事細かく板書し、授業時間以外でも個別の質問を受けていた。

 一人の生徒の質問を受けていた時、 その生徒が言った言葉があまりにも衝撃的だった。「先生の授業は、丁寧に板書してくれるからわかりやすいけど、どうやっても成績に結びつかない。授業では理解できているはずなのに...」その生徒は理解できているのではなく、できた気になっているだけで、そのことに気づかせてあげられていない自分の授業の在り方に疑問を持つようになった。

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