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大事なことは目に見えない (星の王子さま その4)

こんばんは📚

今回は『星の王子さま』特集4回目、最終回になります。

王子さまが旅を通じて得たこと

 これまで王子さまは旅を通じて様々なことを学び成長してきました。
王子さまは、自分の星で暮らしていたときは、目の前で起こったことに集中していました。

 しかし、本当に大事なものは目に見えない、ということを理解するようになりました。

 では「形のない、目に見えない大事なもの」とは一体なんのことでしょうか?

 それは、王子さまが大事にしていたバラとの「良い関係」です。今そこにバラがいなくても、心で通じ合っているような関係なのです。

王子さまには、バラに対して責任がある。

 さて、王子さまはバラを残して旅に出たわけなのですが、王子さまはバラと心を通じあわせた仲なので、バラの人生において多少なりとも責任が生じています。
 水やりを毎日やっていたのに、今はやっていないのですから、他の住人に託してあるのかもしれません。

 最後に王子さまこのことに気づいて、星に帰ることを決意します。


 王子さまは、パイロットにとって、もはやかけがえのない存在になりました。その王子さまが星に帰るとき、こんな言葉を残しました。

人間はみんな、ちがった目で星を見てるんだ。
旅行する人の目から見ると、星は案内者なんだ。
ちっぽけな光くらいにしか思っていない人もいる。
学者の人たちのうちには、星をむずかしい問題にしている人もいる。
僕のあった実業家なんかは、金貨だと思ってた。
だけど、あいての星は、みんな、なんにもいわずにだまっている。
でも、きみにとっては、星が、他の人とは違たものになるんだ・・・
『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 作、 内藤 濯 訳)

 パイロットにとって星は、王子さまとの関係によってパイロットだけの特別な見方になったのです。

 「大切なものは、見えない。見えているものを、違う見方で見せてくれる」ということを、パイロットに伝えて王子さまは消えていきました。


過去3回の記事のリンクを添付しておきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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