不憤不啓 不悱不発(憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず) 「論語」(述而篇)

「啓発」の語源となる言葉。
「やる気」の無い人には何を無理矢理施しても仕方ない、という意味。やる気を出して勉強しなさい、と門下生に発破をかけている言葉である。

 仕事において、何を施さなくとも主体的に動く人と、やる気のかけらも見せない人がいる。それぞれの人たちには、そのような状態になる必然的な背景があるはずだと思う。生まれもった資質、これまで生きてきた経緯から、その人の傾きがちな方向はあるだろうが、直接的に、今現在その状態にいるのは、やはり職場の状態、遂行している仕事、立場、役割に対して、個人個人が感じていることが「やる気」に反映されている。そうだとすると、レバレッジを与えて少しでも高い意識状態に持ち上げるのはやはり周囲であり、上司であり、組織の仕事なのだと思う。
 個人に合わせて権限を委譲すること、フォローして仕事を完遂させることで大部分の人は奮発するものだが、断固拒否する人もいて、そう簡単なものではないですね。

(参考)

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