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36時間オンラインイベント『零』でジャグリング界に届けかったもの #2

ジャグリングのオンラインイベント『零』を主催されている花田さんから、イベントにかける想いを伺いました。前半はこちら
それでは引き続きインタビューをお楽しみください!

ー企画を進めるうえで難しかったことはありましたか?

特に「ゼロからつくられたオンラインに特化したイベント」という言葉の意味とその価値を理解してもらうのに時間がかかりました。オフラインではできない、オンラインだからこそ価値のあるイベントというものが想像できなかったのも理由の一つだと思います。

そんな中で、コアメンバーは毎週話すうちに理解してくれるようになりました。13人のメンバーにはイベントの理念やつくりかたがしっかり浸透していると思います。

ただ、そこまでコミュニケーションを密にとれていない方は、1年後とかそれくらい経ってから理解されるようになると思います。オンラインが日常になじむまで時間がかかるのが原因かなと思います。

また、今話しているのは作り方の話で、具体的なコンテンツの話ではないのも原因の一つだと思います。

ーコンテンツの話の方が分かりやすいですもんね。

はい、多くの方はアウトプットで出てきたコンテンツに興味があると思うのですが、このイベントは、オンラインを活かすという作り方にかなり注力しています。

ですので、このイベントが今のタイミングで一般大衆に強く刺さるとは思っていません。それでも、オンラインイベントを作ろうとしている人には、強く刺さるものがあるのではないかと考えています。

ージャグリングはオンラインと親和性が良いのでしょうか?

正直なところ、現時点でのテクノロジーでは3つの理由から親和性が低いと考えています。

1つめに、今のオンラインでは画面を通して視覚情報が入ってくるというのが主だと思います。ただ、ジャグリングをしながら視覚情報を得ようとするのはノールックになってしまうので、難しいですよね。

2つめに、ジャグリングの環境とオンラインの環境が全然違うことも相性の悪さの理由だと思います。通常ジャグリングをするのは体育館や屋外などですが、オンラインとなると部屋の中がメインになってしまいます。そうなると高さや広さが足りず練習しにくいです。

将来的に仮想空間に入ったり、相手のジャグリングを自分の現実世界に呼び出したりすればオンラインで交流できると思います。

最後に、些細なことですがジャグリングはトスアップなど縦に長いことが多いですよね。一方でパソコンは横に長いので、その点でも相性が悪いです(笑)

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ー零にかける想いをお聞かせいただけますか?

自分は、多くのジャグリングとの関わりを失いました。だからジャグリングとの関わりをとどけるイベントをつくりたい、という想いは大切にしています。

また、私は昔からジャグリングの離脱率を下げることに興味があり、それを実現したいです。ジャグリングを辞めてしまう人の割合のことを離脱率と呼んでいて、例えば社会人になるタイミングは離脱率が高いと思います。

特に2020年の3月4月あたりはコロナの影響で顕著に離脱率が上がったと感じています。ジャグリングをすることに重きを置いている場合、ジャグリングをするという選択肢をとれなくなると離脱します。ジャグリングの練習やイベントができなくなると、モチベーションが下がって辞めることに繋がってしまいます。

その離脱率が高いことはジャグリング界にとっても損失だと思うので、零でジャグリングとの関わりをとどけて、離脱率を下げることができればと考えています。

ー花田さんがテーマに掲げていらっしゃる「生涯ジャグリング」とはどういうことでしょうか

さきほどの離脱率の話とも重なってきますが、生涯においてジャグリングと関わっていくということを生涯ジャグリングと呼んでいます。

生涯ジャグリングを他の方に押し付けるのは少し違うと思いますが、私にとっては目指すところの一つです。

ジャグリングとの関わりをとどけることが零の理念で、その先に生涯ジャグリングが繋がってくるという関係になります。

ー零をきっかけにジャグラーにどのようになってほしいですか?

このイベントを機に、参加者の日常が少し変わってくれると嬉しいです。

オンラインは日常へのアクセスがしやすいという良さがあると考えています。
日常の切り口の一つが衣食住だと思っていて、零ではその衣食住に沿った企画を提供しています。零をきかっけにジャグリングとの関わり方が衣食住の観点から変わると面白いな、とも考えています。

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↑衣食住に関するイベントの入ったタイムテーブル

ー他のイベント主催者の方にやってほしいことは何かありますか?

今のところは、、、特にないですね。

しいて言うのであれば、オンラインの良さを見つけていくことでジャグリング界が豊かになっていくと思うので、その良さを皆で利用していきたいです。

ー花田さんがこれからやってみたいことはありますか?

ジャグラーがお話しできる場所として定期オンライン飲み会を数ヶ月前から毎週行っていて、それはしばらく続けていく予定です。

また、オンラインを活用する人のサポートをしていきたいと思います。オンラインイベントを代替ではなく、ゼロから作った人は少ないと思うので、ノウハウを提供して貢献できると嬉しいです。

イベント以外では、Juggling×AIの開発です。アイディアがたくさんあるので、面白そうなものから開発していきたいと思います。

ジャグリングとはこれからも関わっていきたいですね。

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本日のインタビューは以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!

私個人としても、ジャグリング界のイベントがこれからも盛り上がっていくことを楽しみにしています。

少しでも興味を持たれた方は『零』を覗いてみてはいかがでしょうか。何か新しい発見があるかもしれませんね。


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