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ロシアの反体制活動家・ナワリヌイ氏の応援グッズがお洒落すぎる件から考えること。

突然ですが、アレクセイ・ナワリヌイ氏をご存知でしょうか?

僕もロシアの反体制活動家で、去年暗殺されかけたことが大々的にニュースになって世界を震撼させたことくらいしか知らなかったのですが。

2020年8月20日、ナワリヌイは旅客機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、同年9月7日に回復するまで意識不明の重体となっていた。
2020年8月20日、ナワリヌイが西シベリアのトムスクから旅客機でモスクワに向かう途中で体調不良に陥ったため、旅客機はオムスクに緊急着陸し、ナワリヌイはオムスク市第1臨床救急病院(ロシア語: Городская клиническая больница скорой медицинской помощи №1)に収容された。旅客機内で彼の健康状態は突然急激に悪化しており、ビデオの映像には、客室乗務員が彼に走り寄る様子や、同時に彼が痛みに苦しんで叫び声を上げる様子が捉えられているーwikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/アレクセイ・ナワリヌイ

どうやらトムスクのホテルで飲んだ飲料水に毒が仕込まれていたという話。もう完全にミッションインポッシブルの世界だ。これぞおそロシア。

そのナワリヌイ氏はまたロシアに舞い戻り、現在は当局に拘束されて裁判を受けています。先日には黒海沿岸に立つ宮殿がプーチン大統領の私邸だとする動画を支援団体が公開し、抗議デモを呼びかけたニュースが話題になりましたね。

プーチン大統領も徹底してマッチョに強面キャラが最早”おもしろ”の領域に入っていますが、独裁体制にも翳りが見えているという分析もあるようです。今回は政治的な判断には踏み込みませんが、注目したいのはこれ。

ナワリヌイ氏の応援グッズが「とにかくお洒落」だということ。

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見よ、この洗練されたビジュアル。
ロシアは「赤の広場」とか帝政時代のイメージでレッドの印象があるのですが、それを見事にキービジュアルに落とし込んでいる。赤いバツマークも効果的に配置されているし、スキンヘッドの男性モデルの起用も含めてスタイリングも言うことなし。

個人的にロシアブランドやデザイナーのセンスが好きで注目していたんです。アントンリシンとか買ってたし。ロシア語の表記であるキリル文字もデザイン性高いですしね。

ちなみに、ХВАТИТは「十分」という意味のロシア語。”私たちには変革の力がある”という意味合いのようです。そしてПРОТЕСТは「抗議」。

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マスクも単純にカッコいいですよね。欲しい。これが中央だったらお手つきマスクになっちゃうけど。

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ナワリヌイ氏のマスコットキャラクターはアヒルなのですが、これは以前メドベージェフ氏の豪邸を暴露(ナワリヌイ砲とか言われてるのか)したとき、池の中央にアヒル小屋があったからだそう。これも普通にかわいいぞ。全て完売になってました。

 
支援団体はこのプロジェクトで資金をゲットしようとしているようですが、僕は単純にアパレルとして欲しい。実際の質とかは見てみなきゃ分からないけど、プロダクトとしてはかなりレベル高いと思います。見せ方がカッコいいし。

日本のこういうグッズでお洒落!欲しい!と思った記憶がほとんどない

なんか変な内輪ウケグッズになっていたり、付き合いで買ってあげなきゃいけないのかなみたいなものばっかり。もっと言うとアーティストのツアーグッズとかも「マジかよ」みたいのありますよね。最近だいぶマシになったと思うけど。ナワリヌイ氏のグッズなら集団で身に付けているほどカッコ良く見えそうです。

 
プロダクトの良さは、それだけで色々ポジティブな影響があります。

ロシアの政治的な話は詳しくないので、どっちが良いとか悪いとかは断じられません。でもこの打ち出しを見てナワリヌイ陣営には「若くてセンスのある人が集まっているんだろうな」とは思えます。僕がロシアの若者だったら絶対買って着たい。そんなセンスの良い人たちは改革的なことをやってくれそうな気がする。ちょっと応援したくなってます。

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理念があること、地道で真っ当な活動やビジネスをすることはもちろん大事です。根幹です。でも表に見えている部分がダサかったら、その理念まで辿り着かずに脱落されてしまう。相手のフックに引っ掛からない。こういうケースが非常に多いと思っていて。

ビジュアルの良さは、それだけで人を・世の中を動かす力がある

歴史的には許されざる存在であるナチスですが、ファッション的に見れば真っ黒で細身だった”制服のビジュアルの良さ”が当時の若者へのブランディングに大いに寄与したという分析もあります。確かに他国と比べてスタイリッシュだったのは事実。

つまり人間の美醜という話ではなく、人の装いも一種のプロダクトだということです。服やメイク、髪型も含めてひとつの作品であり、プロダクトとして認識される時代だと思います。総合力を高めれば作品としての完成度はどんどん上がっていく。

昔は芸能人だけが対象だったけれど、今は一個人にも求められるようになってきたし、それが可能になっている。可能になったから求められるレベルが上がったとも言えます。

よく言うのですが、それが好きであろうとなかろうと、そういう時代に”なってしまった”んです。であるなら前向きに取り組んだ方がポジティブだと僕は思う。

”もったいない”を無くすために 

ロゴだったり発信に使う写真だったりファッションだったり、パッと見で「勿体ないな」思うケースは、個人や企業問わずすごく多い。これは周りのWEBデザイナーやマーケターともよく話題になることです。

良くない言い方をすると、インフルエンサーマーケティングは「見た目でいかに誤認させるか」みたいなとこが大きくて。綺麗に・カッコ良く・素敵に見せて集まってきた人たちから何らかの収益化を目指す。実際の商品やサービスは穴だらけみたいな話もまた多い。

これは良くないんですが、いくら「うちのが中身はいいのに!」と言ってみたところで知られない・伝わらないと意味がないのも事実で。理念や内容がしっかりしているならプロダクトも素敵でないと勿体ないですよ、ホント。

こういう理念が、ポリシーがあります。こういう人に知ってほしいです。それはやはり見た目から形にしないと。シルエットひとつ、色使いひとつで全然変わるのに。

今そういう案件に取り組んでいるところですが、もっとそこに真剣に取り組む人や企業が増えたらいいのにと思う。気軽に相談してください。ナワリヌイ氏の応援グッズを見て改めて、見せ方って大事だよなと思います。キリル文字補正はあるかもですけどね。

 
昔、漢字で「天使」って彫ってる外国人レスラーがいましたが、むちゃくちゃマッチョなキャラでギャップに笑ってしまったことを思い出しました。

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これならネロとパトラッシュの道中も安心、かも知れない。

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