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よくファッション誌なんかを見ても「大人〇〇」みたいな表現多いんじゃないかなと思うんです。〇〇に”計画”を思い浮かべた方、かなりの演劇ファンですね。昔スズナリ観に行きました。

一般的に大人かわいい、とか大人カジュアル、とか、大人を冠することで「ワンランク上の」的な意味合いを持たせようとしています。

イタく見えない「大人の可愛いコーデ」見本3選
大人になればなるほど、「可愛い」だけじゃ生きていけない。でも本当は、キレイ色やリボン、柄にときめく…そんな気持ちを我慢していませんか?自分に嘘はつかなくていい、でも賢さは必要。だからアラサー女子的甘党コーデを考えました。

https://classy-online.jp/fashion/105935/

優しさだけじゃ生きられない、なんてミスチルの歌にもありましたが、確かに何を着てもそれなりに見える年代とは違ったスタイリングを考える必要はあるし、逆に早く大人っぽく見られたい、大人らしい感じにしたいと思っている人もいるでしょう。

では「大人っぽさ」を作るのに何が必要か?

色々細かい要素はすっ飛ばして、2つのポイントに絞ってみました。

服そのもののクオリティを上げる

資金に余裕があるなら、いや無くてもここは意識したいポイント。

これはブランド物を買え、ということではなく、ネームバリューにこだわらず「見るからに素材の良いものを着よう」ということ。

結局、素材の良し悪しなんですよ。大人なイメージや高級感を作るのは。

例えばフーディにデニム、というスタイルでも、そのフーディがプチプラか大人向けのブランドかで印象はかなり違ってくる。

やはり大人向けのブランドはそれなりの素材を使っているし、シルエットにも遊びがあるデザインになっています。それを身に付けることで大人らしさに必要な”ゆとり”や”余裕”を纏うことができる。

同じ「牛肉」でも等級で質が違うように、服も同じ「カシミヤ」でもブランドによってレベル差があります。全てではないですが、当然クラスの高いものの方が見栄えや印象も良くなる。そういう一見地味な差が大きく影響してくるわけです。

どうしてもプチプラや若い層をターゲットにしたブランドは、デザイン・着映え優先で素材が犠牲になって着にくかったり長く着ることは想定されてない場合が多いかなと思う。存在意義が違うのでそれが悪いわけではないのだけど。

リクルートスーツと重役のスーツは何が違うかと言えば、やはり素材の質でしょう。良い素材は光沢や発色も違うし、それによって生まれる顔映りや落ち着きも変わってくる。カラー表記は同じ「黒」だとしても皆同じ色ではないのです。

また、そういう良いものを着ている=買える財力、見た目に気を使う意識や余裕がある、というイメージも大人な印象を与える効果が期待できます。やはりちゃんとした大人層は年齢に相応しい見た目を意識していますから。たまにスタイルが変わってないからって自分の全盛期の格好をしてる人がいますが、やはりいい意味で大人に相応しい落ち着きや品格は必要だと思いますよ。

大人=意志がハッキリしている

総合的にはここが大事なポイントです。大人とは何かという部分にも通じてくると思うのだけど。

子供と大人、何が違うかと言えば「意志がハッキリしてるかどうか」です。

子供はまだ「どうしたいか」「何が好きか」という意志がハッキリしていないケースが多い。昔は親に買い与えられた服をそのまま着ていた。という人も少なくないと思いますが、というか僕もそうでしたが、やっぱり服を商品写真そのままに着ています、というのは子供っぽい印象になるんですよね。本人の意志が感じられないから。

例えばTシャツとジャケットをトルソーが着ていたセットで買ったとして、飾られていたまま着ていては子供っぽい感じになる。Tシャツにこんなネックレスをしてみた、とかジャケットにチーフ入れた、袖を捲ったとか、自分ならこう着る、こうアレンジする、というのが見えると、着せられたのではなく「着こなしている」という印象になります。

ある程度生きていると、自分なりのこだわりや「こういうのが好き」というスタイルを持っているはずです。それがファッションに反映されていると、量産されたアイテムを着ていたとしてもその人オリジナルなスタイルになる。それが大人っぽさのポイントです。

先日アメトーークで”革ジャン芸人”をやっていましたが、その中で「新品の革ジャンを着ていて、同じアイテムを使い込んでいる人とすれ違うのが恥ずかしい」という話が出たのだけど、まさにそれだなと。新品の革ジャンを綺麗に着ているのは子供がピカピカの服を着せられているようなもの。着慣れ感が出てからが本番、大人の楽しみということですよね。革ジャンをバイクで轢くというのはビックリしたけど。ちなみに革ジャンではジョルジオブラットもオススメです。

そして長く着てもらうことを想定しているアイテムは良い素材を使い、着心地にも配慮し経年でより体に馴染んだり味が出てくる。ピカピカの新品ではなく良いものを長く愛用している、というのも大人らしさと言えるでしょう。

 
言い方を変えると、大人には自由があるということです。

責任が負える範囲なら何をやってもいいわけで、その範囲内なら誰にも文句を言われる筋合いはないし自分で決めて選択する権利があります。

服もある程度自由に着ていいし何を選んでもいいわけで。そんな中で何を選ぶか、着こなすかというのが個性になる。わざわざ量産されているアイテムを選ぶのか、こだわりが感じられるアイテムを選ぶのか。そのまま着るのか、アレンジして着るのか。そこは自由だし、やっぱり自由という権利を活用している人は「大人であることを楽しんでいるな」と感じますよね。

世間のトレンドは置いておいて「自分はこう着るよ」というハッキリした意志。自分スタイルが大人っぽさの正体であり、大人っぽさ唯一の作り方だと思っています。

さいごに

この話題、最終的には「ファッションは自己表現」というところに行くつくのかなと。

意志が確かになっていく、その意志を表現していけるのが大人であり、それを自己表現として表に出したものがファッションだろうと思っているので。

よく、欧米の人は大人だとか若くても大人っぽいと言われますが、早くから意志がハッキリしていてそれがファッションにも表れているからだ、と実際に海外に行ってみて確信しました。

みんな自分のキャラがハッキリしていて、好き嫌いも伝わってくる。着こなしにもそれぞれ個性があって。そういう「個」がハッキリしていることが大人っぽく見える要因だし、自由を謳歌しているなぁと感じるのです。

これからの時代、国や会社を含めて誰かに守ってもらうという体制ではなく、自由を与えるから自分でも頑張ってね、というスタイルになっていきます。

そんな時代を生き抜いていく上で、大人な、個が立ったスタイルはきっとあなたのビジネスや人生にプラスをもたらすはず。単にお洒落かどうかという枠を超えて「大人っぽさ」を考え、何を身に着けるか、どう見せるか、考えてみてほしいなと思います。

大丈夫。社会人になっても大学の近くを歩くと新入生勧誘されてた童顔の権化みたいな僕でも、選び方でそれなりに大人っぽくなりますから。

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個人の方や企業様より、ファッションスタイリングを含めた見せ方やブランディングのご相談を日々承っています。何かお手伝い出来ることがあるかも知れません。「タイタンの学校(校長・太田光代)」でのファッション講師などスピーカーとしての活動や専門家としてのコメントや執筆なども。まずはフォームからご相談、お問い合わせ頂ければ幸いです。

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オーダーメイドスタイリスト 神崎裕介

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